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更新日:6/29【日】
ポケカの環境とは?
トーナメントシーンで活躍するポケモン群をポケカの環境デッキと言います。環境はTier上位のデッキで形成され、現在【R7/6/30】では、ドラパルトex.タケルライコex.サーナイトex.マリィのオーロンゲexが環境の中心にいるデッキです。
Tier(ティア)とは?
Tier(ティア)とは、「段」「階層」のこと。
ポケモンカードではデッキの強さや評価を格付けしたものを表します。強い順からTier1,Tier2,Tier3…(またはS、A、B…)と用いられることが一般的です。
Tier表には顕在的Tierと潜在的Tierの2種類が存在します。
顕在的Tier: 使用者数を基準に作成されたTier表
潜在的Tier: 環境に対してそのデッキが持つ本質的な強さを評価したTier表
潜在的Tierは個人の体験や主観に左右されやすく、一意に定めることができません。そのため、SNSやYouTubeなどで発信される多くのTier表は、顕在的Tier表に基づいています。(当サイトでも使用者数を基準にランキングを作成しています。)
Tier ランキング

効果自体はユニークなカードが多いものの、その多くは対戦の補助に回る効果であり、肝心のポケモン自体のスペックは高くない。結果として、ロケット団の栄光環境で既に活躍しているポケモンたちが、引き続きランキング上位を占める。結局、ブラックボルト/ホワイトフレアで新アーキタイプは1つも環境入りしていない。
Tier1【Sランク】
ドラパルトex

【Tord Reklev選手使用】

ブラックボルト/ホワイトフレア環境
ボム型とボムなし型の2種類が存在しており、いずれもドロンチの特性【ていさつしれい】による中盤以降の安定感と、ワザ『ファントムダイブ』の高いパフォーマンスが魅力である。
圧倒的に不利とされるサーナイトというデッキが1つ存在するものの、それ以外に対しては大きな不利がつく相手は少なく、強気に卓に座れる。
ボム型とボムなし型で有利不利のマッチアップに大きな差は見られないが、ボム型の方が取れるプランが多く、上振れた際の破壊力は環境全体でも随一である。
一方、ボムなし型はメタカードの採用により環境上位デッキへの対応力を重視した構築となっている。特に6月15日に開催されたNAICにおいて、トード・レクレフ選手が使用したボムなし型のドラパルトは、サポートを厚く採用しオーロンゲに対してマシマシラの数的有利を維持できるよう構築されている。
Tier1と予想されていたオーロンゲはこの構築の出現によって、新たな苦手対面を突きつけられた格好となる。
タケルライコex

ブラックボルト/ホワイトフレア環境
攻撃までのハードルが低く、相手の盤面が完成する前に強制的にサイドレースへ参加させることができる。その結果、相手が立ち遅れると、巻き返し不可能な段階まで一気に試合が進行する。
タケルライコはサイドの複数取りの手段を持たず、必殺の大技があるわけでもないので、相手の動きが強い場合には順当に敗れることもしばしば。しかし勝率全体で見れば、タケルライコに対して明確に優位な勝率を示せるデッキはほとんど存在しない。究極のベーシックデッキ。
サーナイトex

ブラックボルト/ホワイトフレア環境
ドラパルトリザードン、リザードン、オーロンゲと、悪タイプによるサーナイト包囲網が形成されつつあり、その影響でサーナイトはシェア率をやや落としている。「弱点を突かれること=不利マッチ」と解釈するのであれば、サーナイトは現環境で半数以上のデッキに対して不利を強いられている立ち位置。この『不利マッチの数が多い』という前提をどう覆すかが今のサーナイトのテーマとなっている。
今後の動向→
ブルンゲルexにより強化を得たか?ブルンゲルexもサーナイトexと同様に悪弱点のため、根本的な相性関係の解決には至っていないか?
マリィのオーロンゲex

ブラックボルト/ホワイトフレア環境
ターンを重ねるごとに有利になるコンセプトを持ち、可能な限り運の要素を排除したいと考える上級者層に好まれるデッキである。「対戦に勝つ」という一点に対してストイックなプレイヤーたちが、次々とオーロンゲへと流れている。このデッキもタケルライコと同様、多くのプレイヤーの知見が結集し、デッキ完成度は極めて高い。
扱いが難しいデッキではあるが、使い込むほどに勝率という形でリターンが得られやすく、環境において最も『常勝』という思想に近い。
デッキの柔軟性やパワーが評価されている一方、使用率はなぜか下がっている。多くの人はこの矛盾の理由を指摘できないため、オーロンゲに対しての言及が難しい。
Tier2【Aランク】
サーフゴーex

ブラックボルト/ホワイトフレア環境
ブラックボルト/ホワイトフレアによって強化を受け、一気に環境デッキとして再浮上した構築である。
安定感が向上したことで序盤の出遅れが減少した。
手札からエネルギーを捨てる都合上、盤面で明確なリーサルプランを描きにくい側面はあるものの、特性によって大量ドローが進行する点から、「ボスの指令」や「フトゥー博士のシナリオ」といった、状況に応じたサポートカードを柔軟に使用できる点が強みである。
そこそこ使い込んで試してみたが、使用感はタケルライコにかなり近い。ゲノセクトexの登場でも、そこまで立ち位置は変わらないと思っていたが、現在はかなり納得感のあるスピードでゲームを振り回すため、環境当初よりもプラスの評価を与えている。
サーナイトやバクフーンなど相性の悪いデッキも存在するが、ドラパルトやタケルライコと正面から互角に戦える数少ないデッキの一つであり、デッキ自体の人気の高さからも、使用者の増加が見込まれる。
ブリジュラスex

ブラックボルト/ホワイトフレア環境
ゲノセクトexの採用により、ブリジュラスexのサーチが容易になったものの、ブリジュラスデッキ自体が大量にカードを引く構造であるため、そもそもサーチに困る場面は少ない。
そこで、さらにブロロロームを採用することで、特性によって山札を引きつつ、「ボスの指令」や「からておうの稽古」といった盤面干渉サポートを活用していきたい。
古の戦略の話になるが、「特性で山札を引いて、サポートは盤面に干渉するカードを使う」という戦法を取れるデッキが猛威を振るっていた時代があった。(2017年ルガゾロ、夜の行進等。しかし近年は、環境の調整によりドロー手段の優先度ばかりが高まり、サポート枠を盤面干渉に割く余裕がなくなってきたという遷移)
ブリジュラスも「サポートで山札を引く」のではなく、「特性で山札を引き、サポートで盤面に干渉する」という構成が確立すれば、デッキとしての立ち位置は大きく改善される可能性がある。
ヒビキのバクフーン

ブラックボルト/ホワイトフレア環境
新弾によって強化されたデッキの一つであり、事前評価は高かった。
しかし蓋を開けてみれば、ドラパルト、サーナイト、オーロンゲといったデッキのシェアが高い環境となっており、非exであることによる「1ターンにサイドを1枚しか取られない」という本来の強みが、ほとんど機能していない。
見た目上は十分に戦えそうに見えるタケルライコに対しても、展開速度で押し切られる試合が散見され、期待されたほどの勝率は上がっていないという印象。
殴りだしは早ければ早いほど良く、難しいサイドレースの兼ね合いを考える必要がないため、今のプチ人気は新規参入層に支えられてのシェア率か?
Tier3【Bランク】
リザードンex

ブラックボルト/ホワイトフレア環境
ドラパルトが環境トップに位置していることから、立ち位置としては芳しくないデッキである。
しかし、元々のデッキパワーの高さに加え、それ以外の多くのデッキに対して大きな不利を取らない点から一定の使用数は維持されている。
ただしドラパルトの増加に伴い、対策としてコダックを採用するデッキも増加傾向にあり、その巻き添えを受けている。結果としてドラパルト本体とそのメタカードの双方に苦しめられるという二重の逆風であり、使用には割り切った判断が求められる。
バチュルバレット

ブラックボルト/ホワイトフレア環境
「ポケモンリーグ本部」への憂い、Tier1に位置するタケルライコがチヲハウハネの採用を見送らないという2つの要因により、バチュルバレットの使用者は減少している。
バチュルバレットの本質的な弱点は、『1枚、2枚程度のピン刺しによる対策で完全に封じられてしまう』という、そのバチュルバレット対策への容易さと脆弱性にあるのであろう。
とりあえず、タケルライコにチヲハウハネが採用されているかどうかだけは必ずチェックしておかなければならない。
「アカマツ」を不採用にしてバチュルとシビビールでエネルギーを回す型が登場。
ブースターex

Nのゾロアークex

ゼクロムex+シビビール

シロナのガブリアスex

Tier4【Cランク】
バシャーモex

おまつりおんど

ミロカロスex
