良い点
サイドのまとめ取りでスペシャルレッドカードを避けやすい
ワザのダメージを120と200のどちらかに選択できる点と、特性【ひっさつしゅりけん】で60ダメージを自由に飛ばせる点から、相手のポケモンを倒さずにギリギリのHPで残す動きを取りやすい。そのため、新環境で強力な手札干渉札である「スペシャルレッドカード」をはじめ、相手のポケモンを倒したときに発動する「アンフェアスタンプ」や、キチキギスexの特性【さかてにとる】を使わせることなく試合を進めることができる。
特に「スペシャルレッドカード」は、対戦中一度も使わせることなく相手の手札の中で腐らせてしまいたい。
昨今ではメガクチートexのワザ『がっつく』のように、サイドを取ることを後押しするテキストは少なく、サイドを獲得することがマイナスに働く場合が多い。
「相手のポケモンを倒さない」という行動を選択できること自体、現代のポケモンカードではかなり大きなアドバンテージとして働く。
HPが高く、ミツルの思いやりを強く使える
メガゲッコウガexはHPが350もあり、高火力デッキ以外には基本的にワンパンされない耐久力を持つため、「ミツルの思いやり」で耐久するプランを取りやすい。
悪い点
構築の難易度が著しく高い
特性【ひっさつしゅりけん】を使うために毎ターン水エネルギーをトラッシュする必要がある点や、効率よくサイドを進めるためのボスの指令、回復のためのミツルの思いやりなど、毎ターン状況に応じたカードを使いたいデッキである。
そのため、別のドロー特性を持つポケモンを採用したいところだが、ベンチ枠やスロットなどの兼ね合いがあり、趣旨にあう適切なデッキを組むこと自体が難しい。
いやそもそも、メガゲッコウガexの器用な動きを支えるパーツがカードプール内に存在しないことが、メガゲッコウガexの抱えている最大の欠点と言える。(もっとも、メガゲッコウガexは向こう3年使えるポケモンである以上、今すぐ強くある必要はない。しかしどうせならド派手なセンセーションを起こしてほしかったというのが多くのプレイヤーの本音といったところか。)
速攻に弱い
早くに高火力を出せるメガルカリオexやタケルライコなどに序盤にサイドを詰められると、そのあとにメガゲッコウガexで攻撃を始めてもサイドレースで追いつかないことが多い。特に序盤にニャースexやキチキギスexを出さなければデッキが回らない状態になると、サイドを1-2-3と簡単に取り切られてしまう。
このようにサイドを1-2-3と進められてしまうのが、メガシンカポケモンの最大の欠点である。
各対面解説
ドラパルトex
盤面を作れれば有利な試合を展開できる。序盤のグッズロックVSゲコガシラのワザ『よびよせのじゅつ』の戦い。
盤面が作れた後はドラパルトexに200+60を与えておき、いつでもドラパルトexを倒せる状態でゲームを進め、終盤に一気にサイドを取ることでスペシャルレッドカードやアンフェアスタンプを使わせずにリーサルを組む。
タケルライコex
タケルライコ側に後攻1ターン目から攻撃され、そのままサイドを3枚先行されてしまうと為す術もなくそのまま負けてしまう厳しいマッチアップ。
【ひっさつしゅりけん】はターンを積み重ねてこそジワジワ効いてくる特性のため、ゲームを通してプレッシャーらしいプレッシャーをロクにかけることができないのが辛い。
メガルカリオex
メガルカリオ戦もタケルライコ同様、サイドを3枚先行されると厳しいマッチアップ。
特に序盤に展開に使ったニャースexやキチキギスexを【どすこいキャッチャー】でバトル場に呼ばれながらサイドを1-2と進められ、最後のメガゲッコウガexをマキシマムベルト+パワープロテイン、あるいはグラビティーマウンテンで取られる形が最も多い負けパターン。
ルカリオ側は前半にサイドを取るハードルが低く、ゲッコウガ側はパワープロテインを吐かせることができないため、後半に向けてパワープロテインを溜め込まれ、実質的なワンパンの権利をルカリオ側に残したままターンを返し続けなければならない。
ロケット団
メガゲッコウガexがワンパンされず、特性【ひっさつしゅりけん】が強力に使えるマッチアップ。
基本的にはメガゲッコウガexを押し付けるだけで勝てるが、ロケット団のアポロで止まってしまうと一気に押し切られてしまう。そのため、相手のポケモンを倒すときは『ニンジャスピナー』でエネルギーを手札に戻さずに倒すことで次のターンも攻撃できるようにしたり、一気に複数体倒してロケット団のアポロを使えるタイミングを減らすことで勝ち切りやすくなる。
オーロンゲex
メガゲッコウガ側にはなみのりビーチの採用があるため、有利に立ち回ることができる。
入れ替えをなみのりビーチに依存してしまうと、なみのりビーチの効果で入れ替えることができないポケモンをイベルタルで逃げロックされてしまう。そのため場を水ポケモンで固めておくと、より隙がなくなる。
ゾロアークex
レシラムのワザ『パワーレイジ』に気をつけながらサイドを進めていくマッチアップ。
器用にダメカンをばら撒いて、とにかく『パワーエイジ』のワンパンさえ回避できれば良い。
基本的に負け筋となるのはニャースexやキチキギスexを呼ばれて倒される展開。ゾロアーク側に楽にサイドを与えないよう立ち回ることができれば勝ちやすい。
フーディン
メガゲッコウガexが立つとケーシィを着地狩りできるため、後続を置かれにくくなるマッチアップ。基本的にはバトル場を倒しながら、後続にダメカンを当てていくだけで勝てる。
スペシャルレッドカードと後続狩りを組み合わせることで、フーディン側にかなり高いハードルを作ることができるため、有利不利は1ターンで逆転する。
オリーヴァex
ゲッコウガ側にシェイミの採用があるかどうかで勝率が大きく変わるマッチアップ。
シェイミの採用がなくとも、『むずむずかふん』で妨害している間にメガゲッコウガexまで進化できれば、ゲームを有利に進めることができる。
オリーヴァexのHPは310のため、260ダメージを与えておき、次のターンに一気にサイドを4枚取ることでアンフェアスタンプを打てるターンを制限できる。また、メガニウムと合わせて一気に倒しながら手札干渉をすることで相手の要求を上げられるため、盤面が完成してしまえばメガゲッコウガex側に試合の主導権が移る。
ロケット団のドンカラス
手札干渉を絡めながらドンカラスラインを倒していく。基本的には、手札干渉後にメガゲッコウガexを倒されるかどうかの試合になる。
1体目のメガゲッコウガexで同時きぜつの布石を作り、2体目のメガゲッコウガexでその布石を回収するように立ち回る。
まとめ
メガゲッコウガexのスペック自体は期待されている通りかなり高く、まず間違いなく環境デッキになると考えている。各対面の立ち回りに関しては、ゲッコウガ側のサイドの取り方が無数にあるため記述が難しかったが、とりあえず、できる限りリーリエの決心による8枚ドローを維持できるように気をつければ戦いやすい。
「リーリエの決心で8枚ドローを維持する」ということには、「あえてサイドを取らず、複数同時きぜつを狙う」というアクションも同時に満たすため、良い行動指針となる。
とは言えこれも一例に過ぎず、基本的にプレイはアドリブと閃きの繰り返しである。
ワンパン系や速いデッキに対して明確に不利な点が懸念材料であり、デッキスロットの都合上、現状そこを解決する方法はスペシャルレッドカードで相手が要求値を越えてこないことに期待するくらいしかない。
サイドの取り方が似ているドラパルトもワンパン系や速攻デッキに弱いが、ゲッコウガはそれ以上に弱い。
ACE SPECはネオアッパーエネルギーとアンフェアスタンプを試したが、ネオアッパーエネルギーでないとミツルの思いやりを強く使えない。ミツルの思いやりを使えないと勝てない、勝ちにくいマッチが多いため、ACE SPECはネオアッパーエネルギーが主流になると予想している。
メガゲッコウガexがバトル場に出て戦うコンセプトで組むのであれば、ミツルの思いやりを強く使うことは必須条件との結論に至った。



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