【ソウブレイズex】優勝デッキと回し方を解説

ポケカコラム

更新日:11/21【木】

12/6発売テラスタルフェスex収録スボミーにより大幅強化されるデッキと噂されている。

【ソウブレイズex】ジムバトル優勝デッキレシピ
10/20【日】海賊船-starch-(岐阜)準優勝

トラッシュにエネルギーを送り、ワザ『しんえんほむら』でバトルポケモンをワンパンすることを目指す。エネルギーの総数が肝となるため、デッキの3分の1はエネルギーが占める。

エネルギーカードは、基本的には価値を生まないノイズカードである。そのため、エネルギーを多く採用すればするほどデッキとしてのパフォーマンスレベルを下げる事実は避けられない。
しかし、逆にエネルギーが多いことを利用して、「エネルギーをトラッシュして相手をワンパンする」という目的のみに行動を絞ることができる。その結果プレイは凝縮を経て簡素化。手順に間違いが生じにくいというメリットへと昇華した。

空想で戦わせるなら、ソウブレイズデッキは不利な対面が非常に多い。非常に多いが、ソウブレイズデッキはスピードと安定感で相手の出遅れやプレイミスを咎めていくことに長けている。この実対戦ならでは因果関係で勝利を目指すのがソウブレイズデッキの秘めた潜在的なデッキコンセプトである。

エーススペックは早い段階からワンパンすることに特化した「パーフェクトミキサー」、サイド調整により値千金の1ターンを生み出す「レガシーエネルギー」の2強環境。少しでもデッキに策を取り入れたければ「レガシーエネルギー」になるが、「パーフェクトミキサー」による結局パワーがすべてを凌駕するという結論に至ることが多いのも否定できない。つまり好みの問題で、このエーススペック2強環境の論争には終わりがない。

VSタケルライコ

サイド進行2-2-2 or 1-2-3を目指すマッチアップ。タケルライコ側がサイドを2枚取るまでにソウブレイズ側がサイドを1枚 又は 2枚取ることが勝利条件。

つまりタケルライコ側に1-2-2-2の計4回の攻撃を歩ませている間に、ソウブレイズ側が2-2-2(1-2-3)の計3回の攻撃でサイドを取り切る。

ソウブレイズ側には倒されてもサイドが1枚しか取られないポケモンが多く、カルボウ等を捧げることで最初のサイドの損失を1枚に抑えることができる。そのため立ち上がりの段階で有利判定を貰えていることが多い。

最初のサイドの損失を1枚に抑えることができたら後はバトル場のポケモンをワンパンし続けることだけに集中すれば良い。

ゲームのポイント

  • タケルライコ側に先にサイドを2枚取られるきっかけとなるため、イキリンコexのプレイは慎重に考えたい。先にサイドを2枚取られてしまうと既に敗色濃厚。
  • 必ず先にサイドを取る。1枚でも2枚でも良い。(1枚の場合はブライアが必要)
  • トラッシュに必要なエネルギーの枚数は11枚(250ダメージ)、13枚(290ダメージ)を意識する。
  • オーガポンexは炎弱点であるため、トラッシュのエネルギーは4枚で倒すことができる。簡単に倒すことができるため、タケルライコexをワンパンするダメージが間に合いそうもないときは早い段階でターゲットをオーガポンexに切り替える。

VSリザードン

リザードンexをワンパンすることは相当難しい。そのため、リザードンexを躱しながらサイドの獲得を目指す。ただ、これは典型の言うは易く行うは難し。

ゲームのポイント

  • 毎ターンサイドを取っていく。ソウブレイズ側がサイドを取れないターンを作ると負け。ピジョットexを優先的に倒していきたい。
  • 特性【カースドボム】との組み合わせでカルボウラインが全滅しないように場を広く使う。
  • リザードンexをワンパンするのに必要なエネルギーは15枚。1ターンでも早くここに到達する。

ソウブレイズ側に相手の手札に干渉する方法がないため、リザードン側に自由に動かれてしまう。手札干渉できない以上、パワーで圧倒するしか勝ち目がない。いかに早い段階でリザードンexをワンパンできるようになるかが勝負の鍵となる。

VSドラパルト

カルボウの進化のさせかたが勝敗を分ける。ソウブレイズexへ進化させるのは常に攻撃する1体のみで、残りはカルボウのまま待機。ソウブレイズexがきぜつしたら、無傷のカルボウをソウブレイズexに進化させて攻撃をする。爆速でエネルギーを送りながら、進化ラインも気にしつつ戦わなければならないため、プレイが難しいマッチアップになる。

  • ヨノワールの特性【カースドボム】との組み合わせでカルボウの複数体きぜつの憂いがあるため、カルボウは1ターン目に3枚出したい。
  • 早い段階でドラパルトexのワンパンをしたいため全力でエネルギーをトラッシュに送る。環境デッキの中で、このドラパルト戦が最もエネルギートラッシュを意識して行わなければならない。
  • 『ファントムダイブ』を受けたあと、そのソウブレイズexに「ミストエネルギー」をつける。
  • ダメカンが乗ったカルボウは進化させない。(常に無傷のソウブレイズexをドラパルトexに当てること)
  • 『ファントムダイブ』の自在さから「ブライア」は使うことができないと思っていた方が良い。効率の良いサイド取得は期待できないため、パワー勝負を意識。

※なぜカルボウをすぐ進化させてはならないのか?

サイドの奇数進行を誘発させるため。ドラパルト側はサイド進行2-2-2を目指したいが、ベンチにカルボウしかいなければ、カルボウを倒す以外の選択肢がない。このプレイにより妥協案としてカルボウを倒させてサイドを奇数進行へと誘導できるが、実はこの取らせたサイドの1枚は勝敗に関わっていない。プレイで『ファントムダイブ』の60のせるを無効化させることができる。(本来ソウブレイズ側は2-2-2とサイドを取られるルートが最速の敗北ルートであるため、ドラパルト側にとって奇数のサイド取得が単なる寄り道になっている。結局ポケモンexを3体倒さなければならないという結論は変わっていない。)

そのため、カルボウが1体きぜつしたら残りはすべてソウブレイズexに進化させて良い、させるべきというプレイに派生する。

VSレジドラゴ

ドラパルト戦同様、カルボウの進化のさせかたが勝敗を分ける。ソウブレイズexへ進化させるのは常に攻撃する1体のみで、残りはカルボウのまま待機。(理由はVSドラパルトを参照)

ゲームのポイント

  • 『トライフロスト』によりカルボウが全滅しないようにマナフィを出す。
  • ダメカンが乗ったカルボウは進化させない。(常に無傷のソウブレイズexをレジドラゴVSTARに当てること)
  • オーガポンexが炎弱点であるため、レジドラゴVSTARをワンパンするダメージが間に合わない場合はオーガポンexでサイドを獲得する。
  • 最後にかがやくリザードンが攻撃してくるため、「ボスの指令」や「ブライア」は温存しておく。

VSサーナイト

サーナイト側の都合でゲームが進む。ソウブレイズ側は淡々ときぜつさせて1枚ずつサイドを獲得するしかできることがないため、勝つ場合も負ける場合も、どちらに転んだとしてもサーナイト側が支配したゲーム内容となる。

ゲームのポイント

  • ラルトス、キルリアを倒していく。
  • しかし、最も優先して倒すべきはサーナイトex。サーナイトexを「フトゥー博士のシナリオ」で回収されなかった場合、サイドのリードを広げる大チャンス。そのため、この瞬間に確実に「ボスの指令」を使うためにも、「キルリアを率先して倒していく」という常套手段が常に正しいとは限らない。
  • スピンロトムはミミッキュ対策
  • 「ボスの指令」「ポケモンキャッチャー」「ブライア」は大切に使う。
  • マシマシラのワザ『サイコトリップ』による混乱状態での時間稼ぎが非常に面倒。「ジェットエネルギー」と「ミストエネルギー」でうまく対策したい。

エネルギーのトラッシュを急ぐ必要はないため、リソースの残し方を考える余裕がある。来たるべき瞬間に確実にサーナイトexを倒す。サイドのリードを守ってそのまま押し切りたい。

VSルギア

ルギア側にはソウブレイズexをワンパンできるポケモンはチラチーノしかいない。そのため、ソウブレイズ側の作戦は主に2つ。

  1. サイド進行2-2-2の最速勝利を目指す。
  2. チラチーノによるワンパンを警戒することで、サイドの不利トレードの発生を未然に防ぐ。

1のプランはあまり現実的ではないが、実は2の方がもっと現実的ではない。というのもチラチーノによるワンパンを防いだとしても、第二の矢、テツノカイナexのワザ『ごっつぁんプリファイ』で結局サイドの不利トレードは発生してしまう。(イキリンコex、かがやくゲッコウガがターゲットになるため。)

そのため、ソウブレイズ側は終始そこら中に負け筋が散らばった状態で対戦を進めなくてはならない。

ただ、「ポケモンキャッチャー」でルギアVを呼び出して【アッセンブルスター】を宣言させることなく速攻で陥落させることもできるため、有利不利を問われると微妙な塩梅。(基本、早いデッキのルギアに対する勝機とは言語化できる範囲ではこれしかない。)

プレイとして唯一意識すべきことは、ルギア側の「レガシーエネルギー」を回避するためにも「ボスの指令」か「ブライア」は用意しておくこと。

VSテツノイバラ

デッキのコンセプトがテツノイバラexの特性【イニシャライズ】の効果と無関係であるため、サポートを手札に引き込むことさえできれば負けることはない。

「ボタン」で回収されるため、攻撃はトラッシュに10枚エネルギーが溜まってから始める。勝負のポイントはどれだけ早くテツノイバラexのワンパンラインへと到達できるかその一点のみ。

VSトドロクツキ

先にサイドを2枚取った方が勝つマッチアップ。ソウブレイズexはトドロクツキexのワザ『くるいるぐる』でしかワンパンされないため、『くるいえぐる』へのカウンターを意識する。

ゲームのポイント

  • 常に倒されてもサイドが1枚しか取られないポケモンだけで盤面を作る。
  • ソウブレイズexが倒された、攻撃するカルボウのみを進化させる。
  • カルボウにエネルギー1枚で20ダメージを出せる『おにび』が備わっているため、『くるいえぐる』後は『おにび』でカウンターを狙っていく。(モモワロウexの特性【しはいのくさり】でトドロクツキexが毒状態になっている時に限る)
  • イキリンコexはトドロクツキ側にとってサイドを効率良く取れるターゲットにしかならないため、選出はできるかぎり控えたい。

VS古代バレット

ソウブレイズexのダメージの高さが活きないため、順当にやりあえばまず勝つことはできない。

ゲームのポイント

  • 少しでも古代バレットの回転を悪くするため、かがやくゲッコウガを倒していく。
  • ソウブレイズexがワンパンされる前にサイドの3枚先行を目指す。
  • 最後に「ブライア」を通す。

どちらのデッキも手札干渉のカードが採用されていないため、一人回しだけで大まかな流れは把握できる。この対面は練習したとしても勝率に変化をもたらさないし、より良いプレイの発見があるわけでもない。

VSボムパルキア

ソウブレイズexが水弱点であるため、コスパ良く倒されてしまう。それに加えて『げっこうしゅりけん』や【カースドボム】からも睨まれており、常にソウブレイズライン全滅の憂き目と隣合わせ。すべてのカルボウをソウブレイズexに進化させることでようやくスタートラインに立てる。

ボムパルキアに対して負けないためにできるプレイングが、カルボウをソウブレイズexに進化させることの1点しか対策方法がなく、成す術がない。

例えるなら、お互いがじゃんけんのグーであり、ボムパルキアの方がより強いグーを出してくるイメージ。単純にパワー負けしている。

VSテラパゴス

テラパゴスは特性【カースドボム】を絡めないとソウブレイズexを倒せないため、先に攻撃することができれば有利。

ゲームのポイント

  • カースドボムでカルボウが全滅しないように場を広く使う。
  • バッフロンによるダメージ軽減を見落とさない。
  • テラパゴス側のサイドはカースドボムでズレるため、「ブライア」を安定して使いにくい。
  • ソウブレイズ側のアクションが単調であるため、逆にテラパゴス側から「ブライア」を狙いやすい。ピジョットexを倒して、少しでもテラパゴス側の「ブライア」の成功率を下げる必要がある。

VSロストバレット

ソウブレイズexのダメージの高さが活きない。ソウブレイズ側に手札干渉カードの採用もないため、ほぼロストバレットのサンドバック状態。

できる限りコンパクトに戦う。1ターン目にカルボウを3体出し、次のターンにすべてのカルボウをソウブレイズexに進化させることが理想の状態。つまり理想の盤面はソウブレイズex3体のみ。こうなるとロストバレット側は「ブライア」を回避することができなくなるため、少しでも決着のターンを早めることができる。

すべてのカルボウをすぐにソウブレイズexに進化できない場合、『げっこうしゅりけん』によるきぜつを防ぐためマナフィは出して良い。(マナフィはサイドレースに絡んでこないため)

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