【MEGAドリームex】収録カード解説

【MEGAドリームex】収録カード解説

メガユキメノコex

典型的な不意の一撃が強いカード。実践で活躍するというより、プールに存在するだけで価値がある。

相手依存の要素が強く、ダメージ調整が難しい。相手の手札が多いということは、そのターンの返しに強い行動を取られやすいことも意味するため、メインアタッカーとして扱うには使いづらい性能。しかし、序盤のナンジャモからいきなり出てくるぶんには結構強く、先攻2ターン目からナンジャモ→手札6枚300ダメージを繰り出すことができる。

ポケモンカードは後半に進むにつれて手札が細くなっていくカードゲーム。その理由は(※)「空打ち」があるため。カードを残しておく意味が次第に希薄となる後半において、相手の手札に潤沢さ求めることは難しい。

要は強く使うためのスキームが重要なカードである。単体で強い・弱いを語れるカードではない。

(※)目的がないにも関わらずカードを使用すること。たとえば、サーチしたいカードが山札にないにも関わらず「なかよしポフィン」を使用し、対象を選ばないケースがこれにあたる。これは手札干渉への対策として必要な行動であり、目的を失ったカードをあらかじめ消費しておくことで、手札干渉後の引き直しでそのカードを引き込まないようにするためのテクニックである。

メガシビルドンex

メインアタッカーとしてデッキを組むには明らかにパワー不足。
進化前のシビビールがエネルギー加速を持つため、メインに据えなくてもとりあえず雷デッキに採用しておける。

マヒにする効果はVSメガシンカに対して有効。しかし、『ディザスターショック』の追加効果でマヒを望めば、エネルギーを消費してしまうため、一旦ベンチに下がりシビビールの特性【エレキダイナモ】でエネルギーを補充しなければ追撃を加えることができない。
メガシビルドンex単体では活躍することは出来ないため、メガカイリューexなどと採用して、デッキ全体でシナジーを生み出さなければならない。本当に「とりあえず採用しておくか…」程度のカードになりそう。

『ばくれつだん』がもう少し強ければ話は変わってたのではないだろうか。2体に60ダメージは置きにいった感があります。

メガカイリューex

入れ替えは地味な効果だが、非常に強い特性。
どれくらい強いかと言うと、たとえばシャリタツを採用すれば毎ターン特性【きゃくよせ】がタダで使えると言えば、わかりやすいだろうか。
このようにバトル場でしか発動しない特性を持っているポケモンと相性が良い。

『リューノグライド』は現在の環境では文句なしのダメージラインだが、今後2進化のメガポケモンが主流となっていく来年以降を見据えると物足りない。我々は来年からはメガリザードンXexを倒しに行かなければならないのである。

メガルチャブルex

このような根性系の特性はHPが満タンの状態からきぜつした時のみ発動することが多いが(例.ピカチュウexがんばりハート)、メガルチャブルexの特性【ふんばりボディ】は残りHPが10から何度でも発動する。オモテさえ出し続ければきぜつしないポケモン。

しかし、アドレナブレインやファントムダイブで同時気絶を狙われるため、耐えないほうが良かったというパターンも十分考えられる。

メガズルズキンex

「パンクメット」と合わせれば合計9個のダメカンを返すことができる。『アウトローレッグ』の低いダメージを補ってはいるものの、それでも与えるダメージが小さすぎる。最低でもキチキギスexのHP210程度は倒してくれないと、3枚ものエネルギーを割く価値はないだろう。

Nのゼクロム

Nのゾロアークが夢にまで見た高ダメージ帯へ踏み込むためのポケモン。マキシマムベルトとグラビティーマウンテンを組み合わせることで、現環境主流の2進化ポケモンexをワンパンできる。

元々、Nのゾロアークデッキはサーナイトに有利なデッキであり、さらにドラパルトやリザードンまでワンパン可能になった今、環境に変化をもたらすのか注目したい。

マッギョ

1エネルギーで30ダメージの逃げられないワザを使える破格のカード。さらに、次の番に与えるダメージを+100できるため、さまざまなカードと相性が良い。
単純に『とびつくわな』30 →『とびつくわな』 130 →『とびつくわな』 130と、マッギョ自身で逃げられないポケモンを処理していくだけでもよい。
また、『とびつくわな』30→『むずむずかふん』110ダメージで倒すのも面白い。なんだか凄そうなカード。

レイスポス

サーナイトexやマシマシラと相性が良く、新たなアタッカーとして活躍が期待されている。サケブシッポと違い、自身に乗っているダメカンが条件にならない点に加え、ワザの使用時にエネルギーをトラッシュするため、継続して【アドレナブレイン】を発動しやすい。

ムウマ

『かくせい』持ち。ムウマージexを使う場合これ一択。

ドクケイル

特性は重複するため、複数用意すれば非常に強力な妨害能力。活力の森にも対応。
しかし、「妨害する」と「攻撃する」は必ずセットで成立しなければならず、攻撃を伴わない妨害は単なるターンの浪費となってしまう点には留意しなければならない。

ロケット団のドンカラス

ロケット団サポートを落とした後はロケット団のポリゴン2が攻撃を引き継げるため、序盤から終盤まで途切れずにダメージを確保できる。
ワザの都合上、サポートを多く採用する必要があり構築は安定しやすいだろう。問題はどこまで継戦能力を保てるか、つまり連続攻撃を途切れさせないかに着目される。

でんきだま

ピカチュウexはグラビティーマウンテンと組み合わせて2進化ポケモンをワンパンしていたが、ポケモンのどうぐで完結。ペパーでサーチできる点が素晴らしい。

夜の鉱山

テラスタルポケモンに対して絶大な影響力を持つスタジアム。バトルコロシアムとは異なり、一度剥がせば済むカードではなく、攻撃するために必ず剥がさなければならない点が厄介である。
ドラパルトやソウブレイズはスタジアム枚数を抑えて安定性を確保しているデッキが多く、その分スタジアムカードの採用を厚くせざるを得なくなる。
こうした微細な要求の積み重ねが最終的に環境順位を押し下げることもあるため、ドラパルトやソウブレイズの使用率推移には注目しておきたい。

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