ACESPECは「プレシャスキャリー」、「プライムキャッチャー」を想定。
ゲームの方針
- サーフゴーexをきぜつさせることができるのは、サーフゴーexのみ。いずれか一方がコレクレーを用意し続けた場合、サーフゴーexを倒すためにも相手もコレクレーを場に出し続けなければならない。
- 相手のコレクレーをソルロックで倒し、相手の場からコレクレーを枯らしていく。
- 相手の場にコレクレーが残っている間は、自分のコレクレーをサーフゴーexに進化させない(カウンターを受けてサイドを稼がれないため)。
- 相手のコレクレーが枯れたあと、自分のコレクレーをサーフゴーexへ進化させ押し切る。
基本的にはコレクレー同士の呼び合い。コレクレーを途切れさせ、サーフゴーexが無双できる状況を作ったほうが勝つ。つまり、非ポケモンexのみで盤面を構築し、ボスの指令を手札に引き込み続けられるかどうかのゲームである。
ゲームのポイント
- 裏呼びの回数
ボスの指令、プライムキャッチャー、カウンターキャッチャーの枚数。 - ソルロックを攻撃させる
コレクレー呼びに失敗してソルロックを攻撃させることができれば好機。
スタートによる初動選択
- コレクレースタートの場合
もう1体コレクレーを場に出し、コレクレー2体で番を返したい。
サーフゴーexを倒せるのはサーフゴーexのみのため、こちらがサーフゴーexを作る姿勢を見せておくことで、相手にもコレクレーを出すことを要求することができる。
相手がプレシャスキャリー型の場合、キャリーの効果でゲノセクトexを場に出してくることが多い。これは中盤以降、ゲノセクトexを場に出す手段が限られているためである。
つまり、キャリーの効果でゲノセクトexをあらかじめサーチしておかなければ、サーフゴーexへと着地させる動きが安定しない。そのため、相手がキャリー型であれば、効果によってゲノセクトexがベンチに出てくる展開を期待して良い。相手の場にゲノセクトexが出てくると、ミラーマッチでは非常に有利に立ち回れる。 - コレクレー以外のスタートの場合
ソルロック+ルナトーンのみの盤面で番を返して、相手にサイドを取られないようにする。この時、ルナトーンで番を返すことができればベスト。(次のターン、こちらのルナトーンがベンチに下がることは確定しているため、相手が次のターンにサイドを取るには裏呼びを要求することができる)。 - キチキギスexやゲノセクトexでスタートした場合
キチキギスexやゲノセクトexでスタートしてしまった場合、早急に手札へ回収しなければならない。サーフゴーexによってキチキギスexやゲノセクトexを倒されてしまうと、その後はサーフゴーex同士の殴り合いになり、ゲームは一気に進行する。
そうなればキチキギスexやゲノセクトexで取られてしまったサイド2枚ぶんの差が重く、この差を取り返すことは難しい。スタートしてしまった場合、できるだけ早く「フトゥー博士のシナリオ」で回収し、負け筋を消しておきたい。
構築面
- ホップのウッウ+ホップのハチマキ
サイド条件次第でソルロックやルナトーンをワンパンできる。ベンチを呼び続けなくてもサイドを獲得できる非ルールアタッカーであり、ソルロックと組み合わせることで岩オーガポンを突破できるメリットがある。
一見ミラーマッチでもかなり強そうだが、サーフゴーexを倒せないため、コレクレー枯らしゲームからの脱出には寄与していない。裏呼びでコレクレーを倒す以上の働きをしないため、ミラー対面を意識しするのであればウッウを採用するよりも、カウンターキャッチャーやボスの指令の枚数を増やしたほうが良い。 - パワープロテイン+げんきのハチマキ
パワープロテインとげんきのハチマキの加点+40により、ソルロックで相手のソルロックをワンパンできる。また、マシマシラやイーユイなど、環境に多いHP110のポケモンを倒すこともできるため強力だが、ことミラーマッチにおいてはホップのウッウで述べた状況と変わらない。サーフゴーexへの解答にはならないため、ミラー対策として採用するカードではない。1ターン目にソルロックやルナトーンをワンパンできた場合のみ、かなり強い。 - ナンジャモ
お互いにサーフゴーexへ進化せず、コレクレーの取り合いを行うミラーマッチの立ち回りを理解している者同士の対面で有効。ゲノセクトexが場にいなければ、サーフゴーexへの着地が難しいため、そもそもの攻撃権を奪う活躍が期待できる。
ただし、ミラーマッチ以外にはかなり微妙。「自分の手札が減ってしまう」+「相手のベンチを呼べない」デメリットが大きい。サーフゴーexは自分の手札の枚数以上のダメージは出ないため、自ら手札を減らしてしまうことは相手に課すハードルより自殺行為に等しい。
まとめ
コレクレーを出し続ける。相手がコレクレーを置かなかったorコレクレーが枯れるタイミングでサーフゴーexに進化して押し切る。
昨今のポケカが「強者のゲーム」となっていた要因の一つは、マシマシラゲームがあまりにも難解すぎたことにある。
しかし、そのマシマシラゲームを“速度”で否定したのがルナソルゲームであり、この登場が情勢を大きく傾けた。この流れこそ、「強者のゲーム」を覆す新たなムーブメントとなりうる。
まず、ルナソルゲームの特徴はコツさえ掴めばワンパターンである点にある。
多少の分岐こそ存在するものの、その内容の多くはシステマチックであり、マシマシラの空中戦に比べるとなんのその。格段に覚えやすい。
そして、今やマシマシラゲームはルナソルゲームに若干押され気味である。
以上のことから、次世代の覇者はこのルナソルゲーミングの延長から誕生すると考えたため、本記事のミラーマッチ解説に至る。
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