更新日:10/19【土】
超電ブレイカー収録カードによる構築変化
・シアノ
ポケモンexを3枚手札に加えるサポート。「ハイパーアロマ」と同じ役割を持つ。
サーフゴー解説
パオジアンと同じ青天井ダメージのコンセプトを持つ。パオジアンと差別化が難しいデッキであったが、速度特化でデッキを組むことで、パオジアンより簡単にダメージがでるようになった。
基本的な動かし方は相手にコレクレーやマナフィ等の倒されてもサイドを1枚しか取られないポケモンを倒させて、そこからサーフゴーexでカウンターを狙う。
相手のきぜつを起爆剤として、「はげましのてがみ」や「大地の器」を複数使用して山札からエネルギーカードをすべて手札に集める→山札にエネルギーカードがない状態で「ポケストップ」を使うことでグッズを引きやすくする、という風にデッキ全体が良い循環で回るようになっている。
このように1体倒させたことを起点として、爆発的に動き出すのがこのデッキの基本的な動かし方。
1度動き始めてしまえばドロー能力は凄まじく、相手の手札干渉でも止まることはほとんどない。良い意味で予定調和な結末を迎える。そして何よりものすごく簡単。
サーフゴーデッキの課題は手札にエネルギーが集まりにくく、能動的に攻撃を仕掛けていくことが難しいデッキだった。そんな中、楽園ドラゴーナ収録の「エネルギー転送PRO」にエネルギー問題が解決。
環境デッキへの立ち回り
VSリザードン
序盤はオリジンパルキアVSTARで戦う。サーフゴー側がサイドを取っていない状況ならばオリジンパルキアVSTARとリザードンexは互角の力関係(2パン同士の関係)であるため、積極的に運用していきたい。
オリジンパルキアVSTARが倒れた後はお互いバトル場のポケモンを飛ばし合う。かがやくリザードンが出てくる展開を許してしまうとサイドの不利トレードが発生するため、リザードンex→リザードンex→ピジョットexの順番で倒していく。
リザードンex→ピジョットex→リザードンexの順番を狙うと、ピジョットexを倒した段階ではまだリザードがリザードンexに進化していないことが多い。(倒してもサイドを2枚取れないポケモンがいない。)そのため、この順番ではかがやくリザードンを有効に利用できる原因を作ってしまう。
リザードン側は倒されてもサイドが1枚しか取られないポケモンのみの盤面を作りやすく、手札干渉カードの少ないサーフゴーデッキには勝ちにくい。特に、「ネジキ」による場の作り方がサーフゴー側にとって痛恨で、「ネジキ」からかがやくリザードンが出てくるため、リザードン側は負け筋を有効に使うことができる。
VSドラパルト
相手がマナフィ出しを怠るのを咎めたいので、オリジンパルキアVは1ターン目からベンチに置いておきたい。どのデッキにも共通して言えることだが、ドラパルトと長期戦になって良いことなんて一つもない。リソースの節約等あまり考えず、目の前のポケモンを1ターンでも早くきぜつすることに集中したい。
ダメカンが6個のせられたコレクレーをサーフゴーexに進化させてしまうと、200+60で効率よくサイドを取られてしまう。ダメカンが乗ったコレクレーは進化させず、常に無傷のコレクレーを進化させることがポイント。
VSタケルライコ
先にサイドを2枚取ったほうが勝つマッチアップ。相手が後攻からサイドを取ってくるので、こちらは先攻1ターン目にコレクレーやマナフィ等を差し出してサイドを1枚しか取られないポケモンを倒させる。
サーフゴー側が先にサイドを1枚取らせる盤面を作りやすいため、かなり有利に立ち回ることができる。タケルライコ側には手札干渉も少なく、やりたい放題に立ち回れるため、サーフゴー側にとって最も当たりたいマッチアップである。
VSレジドラゴ
レジドラゴ側にかがやくリザードンの採用があるため、レジドラゴ側に先に攻撃されてしまうとほぼ勝機はない。レジドラゴ側より先にサイドを取ることが勝利条件となってくる。
このような能動的に先殴りすることを求められるマッチアップが多い。そのため、エーススペックが「エネルギー転送PRO」だと相手をワンパンするエネルギーを手札に集めやすい。
VSミライドン
サーフゴーが相手の攻撃を耐えるため、比較的有利マッチである。同じ青天井デッキとして比べられがちなパオジアンは、ミライドン側の攻撃を耐えることができないため不利である。サーフゴーとパオジアンはこの辺の細かなマッチアップの違いで差別化されている。攻撃を耐えたサーフゴーをベンチに引っ込めながら、相手に「ボスの指令」要求しつつバトル場のポケモンを倒し続けると良い。
デッキの種類
オリジンパルキア型
オリジンパルキアVSTARが採用された型。サーフゴーは攻撃に鋼エネルギーを1枚しか要求しないため、一見相性の悪そうなポケモンと組み合わせてもデッキとして成り立っている。サーフゴーexで大ダメージを出すには時間がかかることが多いため、その繋ぎとしてオリジンパルキアVSTARやかがやくゲッコウガで攻撃する。
オリジンパルキアは(※)単体で完結したアタッカーである。このデッキは強さはシナジーの相乗効果ではなく、サーフゴーの強いとオリジンパルキアの強いのパワーの足し算で測られる。
サポート「暗号マニアの解読」がサーフゴーデッキに相性の良いカードとなっている。必要なカードを山札の上にセットし、かがやくゲッコウガの特性【かくしふだ】やサーフゴーexの特性【ボーナスコイン】で引く。
(※)単体で完結しているとは、攻撃に他のポケモンの補助を必要としないことを指す。例えばパオジアンはセグレイブの特性【きょくていおん】を必要とするし、サーナイトは特性【サイコエンブレイス】ありきで作戦が組み立てられている。
オリジンパルキアVSTARのようなエネルギーをつけるだけで攻撃ができる、他のポケモンの特別な補助を必要としていないポケモンを単体で完結しているポケモンという。
ハッサム採用型
倒されてもサイドが1枚しか取られないポケモンであり、サーフゴーと同じように1枚のエネルギーで攻撃ができるため、相性が良いとされている。
また、ハッサムはHP140とテツノカイナexのワザ「ごっつぁんプリファイ」の圏内から外れている非ルールポケモンであるため、この点も評価に大きく絡んでくる。(ごっつぁんプリファイで倒されない非ルールアタッカーはそうそういないため)
ただ場に出る特性持ちのポケモンの数は相手がコントロール可能であるため、まったく役に立たない場合もある。このへんの塩梅は相手の技量とデッキの相性による。
『なかよしポフィン』によりHP70のストライクをサーチすることができるので、こちらのデッキタイプも注目されている。
ヒスイイダイトウ型
サブアタッカーにヒスイイダイトウを採用した型。ヒスイイダイトウのワザ『みたまのぼり』は自分のトラッシュの基本エネルギーをすべて山札に戻し、その枚数×20ダメージを与えるワザ。サーフゴーexのワザ『ゴールドラッシュ』でたくさんエネルギーをトラッシュした後に使用すると強力。
ヒスイバスラオのワザ『むれをあつめる』も優秀なワザで、エネルギーを使用せずたねポケモンをベンチに出すことができる。ヒスイバスラオで対戦がスタートしなくても、エネルギーを手札からつけて逃げることでそのまま『むれをあつめる』を使うことができるため非常な強力なワザ。
デッキ解説
デッキの特徴と回し方
サーフゴーexのワザ「ゴールドラッシュ」は手札から基本エネルギーを好きなだけトラッシュし、その枚数×50ダメージを与えるワザ。エネルギーさえ用意できればどんな相手でも1回の攻撃できぜつさせることができる。
ワザが1枚のエネルギーで使えるためポケモンを育てるという考えが希薄であり、プレイングは終始、手札の枚数をいかに増やすかに着目される。手札の枚数さえ確保できれば、どんなポケモンでも倒せるためである。
少し難しいテクニックだが、ワザ「ゴールドラッシュ」で相手ポケモンを1回の攻撃で相手をきぜつさせることができないとき、その場合はあえて攻撃せずにエネルギーを温存したほうが良い。(例えばリザードンexを倒すときに、200ダメージ1回と150ダメージ1回の2回攻撃で倒すのではなく、倒せないのであればあえて攻撃せずに、次のターンの350ダメージ1回で倒したいということ。)
中途半端にダメージを与えると相手ポケモンがバトル場から逃げてしまうので、攻撃をするときは必ず1回の攻撃で仕留めるよう立ち回りたい。
採用カード解説
サーフゴーex
特性【ボーナスコイン】は無条件で山札を1枚引く効果を持つ。サーフゴーを4体作れば、それだけで山札を4枚以上引くことができる。
目安として提示すると、仮にリザードンexを3体倒してゲームに勝利する場合、HP330×3体を処理するためにエネルギー7枚(350ダメージ)×攻撃3回で最短勝利に必要なエネルギーの枚数は21枚。更にワザ「ゴールドラッシュ」を使うためのエネルギーが3体分必要であるため、ゲームに勝利するには最低でも24枚のエネルギーを確保する必要がある。
では、デッキには何枚エネルギーを供給する準備があるだろうか。サーフゴーデッキに採用されているエネルギーの枚数は大体12枚。スーパーエネルギー回収を4回使用してエネルギーが16枚分。
サーフゴーデッキがゲーム中に用意できるエネルギーの総量は12+16で計28枚が目安となる。このように考えるとエネルギーの枚数にはあまり余裕がないので、『ハイパーボール』等のコストを支払うカードを使う時には慎重なプレイを心がけたい。
ハッサム
ワザ「パニッシュシザー」は相手の場の特性を持つポケモンの数×50ダメージを追加するワザ。大体の環境デッキは特性をふんだんに利用したデッキであるため、パニッシュシザーの通りは良い。
ただ、ダメージの増減は相手のプレイング次第であるため価値は強さは一定ではない。できれば260ダメージを出して相手のたねポケモンexやたねポケモンVを倒したいが、相手の技量でコントロールされてしまうため、あくまでハッサムは小物担当の枠組みを出ない。
ストライク
ハッサムを採用する場合、ストライクはにげるが0のこちらのカードになる。
オリジンパルキアVSTAR
サーフゴーの相方として大抜擢された。サーフゴーexがワザに鋼エネルギーを1枚しか要求しないため、オリジンパルキアのような異色のアタッカー採用も可能としている。
オリジンパルキアは高HP+早い段階から攻撃ができるため、まだ手札にエネルギーが集まり切っていない序盤を戦い抜いてくれる、(※)単体で完結している良アタッカーである。
(※)単体で完結しているとは、攻撃に他のポケモンの補助を必要としないことを指す。例えばパオジアンはセグレイブの特性【きょくていおん】を必要とするし、サーナイトは特性【サイコエンブレイス】ありきで作戦が組み立てられている。
オリジンパルキアVSTARのようなエネルギーをつけるだけで攻撃ができる、他のポケモンの特別な補助を必要としていないポケモンを単体で完結しているポケモンという。
ハイパーアロマ
サーフゴーexをサーチするためのカード。このデッキはいかに早い段階でサーフゴーexを複数体用意できるかが勝敗に大きく関わってくるため、非常に相性の良いカードとなっている。(むしろサーフゴーデッキに採用しなければどこでこのカードを採用するんだというくらいの高評価。)
代替案として「ハイパーボール」でもサーフゴーexはサーチできるが、手札を2枚トラッシュするという効果が重い。
スーパーエネルギー回収
手札を2枚トラッシュすることで、トラッシュから4枚基本エネルギーを手札に加えることができる。サーフゴーデッキの根幹を支えるカードであるため大事に使いたい。
エネルギー回収
『スーパーエネルギー回収』だけではエネルギーが間に合わないと感じたときに追加で補填するカード。かがやくゲッコウガの特性【かくしふだ】が使いやすくなる。
大地の器
手札を1枚トラッシュしてエネルギーを2枚手札に加えるカード。どのタイミングで使っても便利な効果だが、終盤まで大事に残しておいて、相手の手札干渉後のエネルギーをサーチする手段として使うと、なかなか玄人感を出すことができる。
暗号マニアの解読
サーフゴーexの特性【ボーナスコイン】と組み合わせて任意のカードを手札に加える。かがやくゲッコウガの特性【かくしふだ】、グッズを引きたいのであればスタジアム「ポケストップ」でもカードを手札に加えることができる。
カイ
オリジンパルキア型のサーフゴーに採用される。オリジンパルキアの他にもかがやくゲッコウガをサーチできるので、特性【かくしふだ】から手札を増やすことができる。
オリジンパルキア型が人気なのは、この「カイ」をナチュラルに採用できるからという理由も手伝っている。
ポケストップ
サポートカード+特性【ボーナスコイン】と山札を縦に引いた後に、更にダメ押しのポケストップで攻撃に必要なパーツを一気に揃える。特に攻撃の要である「スーパーエネルギー回収」を引くことができるのが大きい。前半に使用してポケモンが落ちてしまうと痛手なので、使い所はできれば後半が良い。
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