【ルール解説】「ロケット団のサカキ」と「グズマ」、効果を比較解説

ロケット団のサカキ

自分のバトル場の「ロケット団のポケモン」を、ベンチの「ロケット団のポケモン」と入れ替える。その後、相手のベンチのポケモンを1匹選び、バトルポケモンと入れ替える。

グズマ

相手のベンチポケモンを1匹選び、バトルポケモンと入れ替える。その後、自分のバトルポケモンをベンチポケモンと入れ替える。

カード効果の比較

ロケット団のサカキ

自分入れ替え→相手入れ替えの順

自分のバトル場の「ロケット団のポケモン」を、ベンチの「ロケット団のポケモン」と入れ替える。その後、相手のベンチのポケモンを1匹選び、バトルポケモンと入れ替える。

  1. 先に自分のポケモンを入れ替える。
  2. 相手のベンチポケモンとバトルポケモンを入れ替える。

相手のベンチポケモンがいなくても使える。そのため、実質的な「ポケモン入れ替え」として使うことができる。

入れ替えを行わなければ、相手のベンチポケモンを呼び出すことができない。

つまり、自分のベンチポケモンが0の状態では「ロケット団のサカキ」を使うことはできません。

グズマ

相手入れ替え→自分入れ替えの順

相手のベンチポケモンを1匹選び、バトルポケモンと入れ替える。その後、自分のバトルポケモンをベンチポケモンと入れ替える。

  • 先に相手のベンチポケモンの呼び出しが発生する。
  • 相手のベンチポケモンの呼び出しができなければ、自分のポケモンの入れ替えは発生しない。

自分のベンチにポケモンがいない状態でも使うことができる。

「ロケット団のサカキ」は制約が増えている

ロケット団のサカキは、「ポケモンの入れ替え」として使用できる点が評価に値します。一方で、自分のポケモンの入れ替えが成立しない場合には、相手のベンチポケモンをバトル場に呼び出す、いわゆる「ボスの指令」と同等の効果を発揮できない点には留意が必要です。

これに対し、「グズマ」は自分のベンチにポケモンが存在しない状況でも、相手のベンチポケモンをバトル場に呼び出すことが可能です。
そして、ポケモンの入れ替えを意図的に発生させたくない局面においては、先に「グズマ」を使用し、その後に自分のベンチにポケモンを出すことで、自身のポケモンの入れ替え処理を回避することができます。

制約が増えているのは「ロケット団のサカキ」の方

「ポケモン入れ替え」としての効果が附帯されている点、つまり”お得さ”だけに着目すれば、「ロケット団のサカキ」は「グズマ」より”お得なカード”と評価することができます。

しかしながら、自分のベンチにポケモンが存在しない状態で、相手から「ナンジャモ」を使用され、手札を大きく減らされた後に「ロケット団のサカキ」を引いたとしても、その状況下では自分のポケモンを入れ替えることができないため、「ロケット団のサカキ」を使用することができません。

自分のバトル場の「ロケット団のポケモン」を、ベンチの「ロケット団のポケモン」と入れ替える。

この「入れ替えの強制」は、メリットであると同時にデメリットでもあります。
すなわち、「ロケット団のサカキ」を使用するためには、必ず自分のベンチにポケモンが存在していなければならないという制約が課されています。

結論

「ロケット団のサカキ」は「ポケモンいれかえ」としての機能も併せ持つ一方で、その使用に際しては「ボスの指令」や「グズマ」と比べ、実質的に1枚分の追加パーツ(ベンチポケモン)が要求されるカードであるとも解釈できる。必ずしも「入れ替える」効果が一方的にメリットとして評価されるわけではない。

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