更新日:12/3【火】
リザードンex立ち回り解説
通常のピジョット型リザードンより過激な攻めをテーマに掲げたデッキタイプ。スピンロトムの特性【ファンコール】から一気に盤面を整えることが可能で、理想的な立ち上がりの再現性はピジョット型の数段上を行っている。
先攻であればサイド進行2-2-2、後攻であればサイド進行1-2-2-2のカウンターを選択する。この切り替えに柔軟に対応できる点が、宝石リザードンの最大のメリットである。一方、最大のデメリットは極めてプレイが難解であること。相手の動きに呼応して立ち回りを変える必要があり、自分軸で一貫した強いアクションがない。
構築にはヨルノズク4-4、ピジョット無しのパターン。ヨルノズク3-3、ピジョット1-1の2パターンがある。
・ヨルノズク4-4、ピジョット無しの場合
たねポケモンex、1進化ポケモン主体デッキと戦う時に使いやすい。
・ヨルノズク3-3、ピジョット1-1の場合
2進化ポケモンexと戦う時に使いやすい。2進化ポケモンexと相対する場合、手札干渉を2回以上受ける可能性が高いため。
ヨルノズクの特性【ほうせきさがし】だけでは相手の2回目の手札干渉には対応することができないため、特性【マッハサーチ】を必要とする。ただし、ピジョットexを中心にデッキを構築しようとすると、自然とピジョット型リザードンデッキへと思考が寄りがちになる。その結果、中途半端なデッキに仕上がる危険性があるため、構築には十分注意が必要である。
VSタケルライコ
盤面をきぜつ時にサイドが1枚しか取られないポケモンで固めて2-2-2カウンターを目指す。このカウンターを通すことができれば「ブライア」+『まんようしぐれ』を通されない限りタケルライコ側に逆転されることはなく、有利に立ち回ることができる。
リザードン側のポケモンexの採用枚数が少ないため、タケルライコ側がサイドを1枚取ってからのカウンター勝利が狙いやすい。
立ち上がり
スピンロトムの特性【ファンコール】からポケモンを展開する。既存の手札でリザードンexに進化することができるパーツが揃っているなら、テラパゴスexを出すためのスペースを空けておく必要はない。
ゲームのポイント
- テラパゴスexで攻撃しようがリザードンexで攻撃しようが、いずれにせよタケルライコ側のワンパンは回避できない。なので攻撃できる方にエネルギーを付けて攻撃すれば良いが、選べるのであれば「ブライア」を警戒のため、序盤は先にリザードンex、終盤はテラパゴスexで戦いたい。
- 「ブライア」ターンにリザードンexが残ってしまった場合、リザードンexは逃げるを使ってエネルギーを0の状態にしておくこと。『まんようしぐれ』を耐えるようになる。
「ブライア」さえ警戒しておけばタケルライコ側はサイドを逆転することができない。終盤はテラパゴスexでサイドを取ること、リザードンexにエネルギーを残さないことに気をつけてサイドを取る。
VSドラパルト
「ブライア」込で1-2-3を狙うか、特性【カースドボム】を含めて1-1-2-2を狙う。リザードン側がヨマワルを出しておけばドラパルト目線、そのヨマワルを放置することができないため、『ファントムダイブ』で倒してくる。ヨマワルの出す、出さないをコントロールして『バーニングダーク』のダメージを調節して立ち回る。根本的なこの部分はピジョット型リザードンと変わらない。
立ち上がり
テラパゴスexから入り、ドラパルト側のロトムV等のサイドを2枚取れるポケモンから倒していくことで有利に立ち回ることができる。
ゲームのポイント
- 常に多くのサイドを取れる選択肢を選ぶ。つまりロトムVやキチキギスexはターゲットの対象となる。
- ドラパルト側の手札干渉の回数が多いため、ヨルノズクの特性【ほうせきさがし】のみでは後半の手札復帰に対応できない。ドラパルトデッキを重く見るならピジョットexを採用したい。
- 「ゼロの大空洞」を自らトラッシュすることでダメカンが乗ったポケモンを処理する。
- かがやくフーディンの特性【ペインスプーン】でダメカンを移動し、ベンチのホーホーを『ファントムダイブ』できぜつさせてくる動きが厳しい。1個でもダメカンが場にあるとこの動きをされてしまうため、ヨマワルを出して囮に使ったり、「ゼロの大空洞」を破壊してダメカンが乗ったポケモンをトラッシュする等して場のダメカンを無くす動きが必要になる。
- 特性【ペインスプーン】をケアできなければ場からホーホーがいなくなり、手札干渉からの復帰手段が無くなってしまう。この状況は決して少なくないため、ドラパルトデッキを重く見るならピジョットexを採用したいと説いた。
- ヨルノズクもまとめて退化するため、「デヴォリューション」への耐性が強い。「デヴォリューション」のケアをせず積極的に2進化ポケモンを作って良い。
ドラパルトexをワンパンすることが難しいため、ベンチを呼び出してサイドを取るゲームになる。ベンチを呼び出すゲームになるとお互いノーガードの殴り合いになるため、1枚でも多くサイドを多く取っている方がゲームの主導権を握る。
VSサーナイト
テラパゴスexとサマヨールを準備しながら速攻を狙う。ピジョット型と違い、『デヴォリューション』を使わても盤面が崩れない。(ヨルノズクが退化したら再度【ほうせきさがし】が使えるため)
立ち上がり
即テラパゴスexで攻撃ができるように手張りでエネルギーを付けておく。サーナイトデッキには「ナンジャモ」の採用枚数が多いため、【ファンコール】でヨルノズクを手札に加えすぎると「ナンジャモ」ですべてデッキの下に送られてしまう恐れあり。
ゲームのポイント
- マシマシラのワザ『サイコトリップ』の混乱で後手を踏まないようにベンチのポケモンも育成しておく。
- サーナイト側の手札干渉の回数が多い。3回目以上の【ほうせきさがし】は慎重に使用する。
- サーナイトexが場に出てきたらすかさず倒す。
- サケブシッポのワザ『ほえさけぶ』でホーホーを狙ってくる。マナフィは出す。
リザードン側にHPが低いポケモンが多いため、サーナイト側は【アドレナブレイン】で効率良くサイドを取得しようとしてくる。きぜつ寸前のポケモンは「ゼロの大空洞」を破壊してトラッシュしておきたい。
リザードンデッキがサーナイトデッキに負ける原因は、手札枯渇による対応力の低下である。つまり試合の要所で特定のメタカードにアクセスできないことが敗因となる。リザードンデッキを使ってサーナイトデッキへの勝率が安定しない場合、この原因に気づかないまま同じミスを繰り返していることが多い。
しかし、この問題に気づかないのは致し方ない部分もある。なぜならこの原因を克服するには、カードを使用しない、あるいはアクションを起こさないという「ウェイティング」の選択肢を意識的に取り入れる必要があり、それにはゲーム全体を通じて一貫した戦術眼を養わなければならない。この戦術眼を磨くためには、サーナイトデッキを自分でも巧みに使いこなせるテクニックが必要となる。言い換えれば、サーナイトデッキを攻略する最も直截的な方法は、自身がサーナイトデッキを熟知することである。
しかし、この課題には単純に「私生活の可処分時間をどれだけポケモンカードに割り当てますか?」という時間的制約も影響してくる。このマッチアップの全容を完璧に理解しようと思えば、相応の時間をかけて独自の解釈を得る努力が必要となる。
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つまりこのマッチアップの肝は、【ほうせきさがし】の回数には限りがあるため、ヨルノズクラインは大切に管理しなければならない、です。
VSレジドラゴ
テラパゴスexから攻撃に入り、リザードンex、リザードンexと攻撃を繋いでいく。中盤以降、リザードンexを2連続で押し付けることで、レジドラゴ側のカウンターがオーガポンexになるように誘うことが目的。
なぜなら『ファントムダイブ』+ルチャブルの特性【フライングエントリー】が常に激痛。そのためリザードンexを押し付けてオーガポンexを誘うことで、できる限りレジドラゴVSTARの育成に目を向けさせないようにする。
レジドラゴ側にとってオーガポンexの育成は失敗がない安全策。しかし、レジドラゴ側がリスクを冒してレジドラゴVSTARの育成に取り掛かる可能性も当然ある。そのため確実に倒すことができるリザードンexを継続的に押し付けることで、相手にリスクを伴う積極的な選択肢を取らせないようにする。
立ち上がり
ホーホー2体以上に加えて、『トライフロスト』ケアのためのマナフィ、エネルギー加速用のヒトカゲを盤面に用意しなくてはならない。理想盤面の要求は重いと考えていた方が良い。
ゲームのポイント
- HP60以下のポケモンを出さない。(ヨマワル、ポッポ、ヒートタックルのヒトカゲ等)
- 『ファントムダイブ』でサイドの複数取りをされないことが重要。「フトゥー博士のシナリオ」を使うなり、自ら「ゼロの大空洞」を破壊するなりして『ファントムダイブ』によるサイド複数取りを1回は防がなくてはならない。
どれだけ素晴らしい立ち上がりをしてもレジドラゴ側が理想の動きをすると絶対についていくことができない。これはもうリザードンデッキの宿命であるため、受け入れなければならない普遍の事実。しかしピジョット型よりかは宝石リザードンの方がレジドラゴに対して多くの対抗策が施されている。
VSルギア
ヨノワールの特性【カースドボム】でエネルギーがついたチラチーノを倒しつつ、アーケオスに攻撃する。ルギアデッキに対しては1ターン、相手の攻撃を耐えるターンを作るマッチアップになる。この基本方針はピジョット型リザードンと変わらない。
立ち上がり
テラパゴスexはルギアVSTARのワザ『ストームダイブ』を耐えることができるため、序盤はテラパゴスexから入る。それなりの再現性で2ターン目にルギアVをきぜつさせる行動を取ることができるため、相手が場にルギアVを1体しか出すことができなければ倒しに行きたい。ルギアVが2体並んだ場合でも、サイドは2枚ずつ取得したい。
ゲームのポイント
- レガシーエネルギーのサイド軽減効果に足止めされている時間はない。特性【カースドボム】で倒すか、無視をしてベンチのサイドが2枚取れるポケモンを倒す速度勝負をする。
- テツノカイナexにレガシーエネルギーがついた場合、テラパゴスexもリザードンexも『ごっつぁんプリファイ』を耐える。しかし、リザードン側にはテツノカイナexを倒している時間はない。そのためお互いバトル場を無視した「ボスの指令」の打ち合いになる。「ボスの指令」の打ち合いになればルギア側の場にネオラントVが出てくることが多いため、積極的に狙っていく。
- 順当な攻撃のラリーを想定すると、リザードンexがチラチーノにワンパンされてしまうとリザードン側が負ける。そのためこのマッチはリザードンexがルギア側の攻撃をどこかで1回、耐えるターンを作るマッチアップになる。
VSピジョット型リザードン
宝石リザードン側の方がサイドを取るスピードが早いため、ピジョット側リザードンより特性【カースドボム】を効果的に使うことができる。ロトムVを積極的に狙いゲーム展開を加速させて、相手の選択肢を制限する。
立ち上がり
2ターン目にテラパゴスexがワンパンされることはほぼないため、テラパゴスexにエネルギーをつける。次のターン、ロトムVをきぜつさせに行く。
ゲームのポイント
- お互いが【カースドボム】の準備をして、自分にとって都合のいいサイド枚数になるタイミングで爆ぜるゲームになる。そのため【カースドボム】でヨマワルを倒して相手の選択権を奪っておきたい。
- 相手視点では、宝石リザードン側の場に倒さなければならないポケモンが多いため、ゲームをゆっくり進める余裕がない。(宝石リザードン側が上振れた場合の動きが強すぎるため、ゲームをゆっくり進めることに抵抗がある。) そのため早い段階からの殴り合いになる。宝石リザードン側は序盤に強くなるよう構築されているため、主導権を握りやすい展開となる。
- ホーホーは数に限りがあるシステムであるため、ホーホーを【カースドボム】で倒されると厳しい。先にこちらの【カースドボム】で相手のヨマワルをきぜつさせておきたい。
宝石リザードン側が息切れする前に勝つか、ピジョット側リザードンがそれを受け切るかというゲームになる。1ターンでも早く勝負を決めたいため、「ブライア」使用を見据えたゲームメイクをする。
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