【ルール解説】ピカチュウex特性『がんばりハート』の裁定、効果を解説

ピカチュウex

特性【がんばりハート】

このポケモンのHPがまんたんの状態で、このポケモンがワザのダメージを受けてきぜつするとき、きぜつせず、残りHPが「10」の状態で場に残る。

トパーズボルト　300

このポケモンについているエネルギーを3個選び、トラッシュする。

裁定解説

場にスタジアム「エキサイトスタジアム」が出ていて、相手のバトル場にHPがまんたんのピカチュウexがいるとき、トドロクツキexのワザ『カラミティストーム』を使って、「エキサイトスタジアム」をトラッシュした場合、相手のピカチュウexの特性【がんばりハート】ははたらきますか？

いいえ、はたらきません。この場合、ピカチュウexはきぜつします。
スタジアムのトラッシュはダメージを与えた後に行います。

1. 『カラミティストーム』でスタジアムをトラッシュするを望む。220ダメージを与える。
2. 「エキサイトスタジアム」の効果でピカチュウexは依然HP230のまま。
3. 『カラミティストーム』の効果で「エキサイトスタジアム」をトラッシュ。
4. HP超過によりピカチュウexはきぜつ。

この裁定のポイントは『カラミティストーム』でスタジアムのトラッシュを望んだとしても、現実のスタジアムのトラッシュはダメージを与えた後に実行するという点です。

この裁定をわかりにくくしている原因は『カラミティストーム』のテキストが原因です。

のぞむなら、場に出ているスタジアムをトラッシュする。その場合、120ダメージ追加。

『カラミティストーム』のテキストは非常に不親切です。この書き方だとまるでトラッシュした後に120ダメージを追加するように読めます。しかし実際の処理手順は違います。

以下上級ルールガイドで手順を確認します。

上級ルールガイドに当てはめて考えると、
ステップ4【ダメージ計算】でスタジアムをトラッシュを望む。『カラミティストーム』のダメージは220になる。

ステップ5【ダメージ以外の効果】でスタジアムのトラッシュ。

ステップ7【きぜつの確認】で特性【がんばりハート】の発動。

ステップ4【ダメージ計算】で『カラミティストーム』でスタジアムをトラッシュを望む。「エキサイトスタジアム」のたねポケモンのHPが＋30される効果中にピカチュウexは220ダメージを受けます。

ステップ5【ダメージ以外の効果】で『カラミティストーム』の効果によりスタジアムをトラッシュ。

ステップ7【きぜつの確認】にて、ピカチュウexのHP200に対して220ダメージが乗っているため、HPの超過によってピカチュウexはきぜつという手順を踏みます。

トドロクツキex

カラミティストーム　100＋

のぞむなら、場に出ているスタジアムをトラッシュする。その場合、120ダメージ追加。

エキサイトスタジアム

おたがいの場のたねポケモン全員の最大HPは、それぞれ「＋30」される。

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トドロクツキexのワザ『くるいえぐる』を使い、HPがまんたんのピカチュウexをきぜつさせた場合、特性【がんばりハート】の効果ははたらきますか？

いいえ、はたらきません。特性【がんばりハート】はワザのダメージを受けてきぜつするときにはたらきます。

トドロクツキexのワザ『くるいえぐる』はワザの効果によるきぜつであるため、特性【がんばりハート】の効果の対象外です。

トドロクツキex

くるいえぐる

相手のバトルポケモンをきぜつさせる。その後、このポケモンに200ダメージ。

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イダイナキバexのワザ『グレートバッシュ』を受けて、HPがまんたんのピカチュウexがきぜつするとき、特性【がんばりハート】の効果ははたらきますか？

はい、はたらきます。

ピカチュウexの特性【がんばりハート】はかかっている効果ではなく、きぜつする時のみにはたらく効果です。以下上級ルールガイドで手順を確認します。

イダイナキバexのワザ『グレートバッシュ』のかかっている効果を計算しないは、ステップ4【ダメージ計算】に干渉する効果です。一方、特性【がんばりハート】はステップ7【きぜつの確認】ではたらく効果です。

かかっている効果を計算しないとは、あくまでダメージ計算にのみ関わる効果です。ピカチュウexの特性【がんばりハート】はダメージ計算後のステップ7【きぜつの確認】にてはたらく効果であるため、かかっている効果を計算しないワザとピカチュウexの特性【がんばりハート】に関係はありません。

わかりやすいように俗語を交えて答えると、この問いは、かかっている効果を計算しないワザは特性【がんばりハート】を貫通してきぜつさせることができますか？という問いです。
【がんばりハート】はかかっている効果ではないため、貫通しません。

イダイナキバex

グレートバッシュ　260

このワザのダメージは、相手のバトルポケモンにかかっている効果を計算しない。

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基本草エネルギーと基本雷エネルギーが1枚ずつと、ポケモンのどうぐ「きらめく結晶」がついているピカチュウexのワザ『トパーズボルト』を使ったとき、エネルギーを2個トラッシュして相手のバトルポケモンに「300」ダメージを与えることはできますか？

はい、できます。
「きらめく結晶」の効果により、ピカチュウexのワザ『トパーズボルト』に必要なエネルギーは1個ぶん少なくなっています。

これは、「きらめく結晶」により『トパーズボルト』を適正に宣言するためのエネルギーが少なくなっているためです。ワザ宣言に必要なためのエネルギー条件は満たしているため、エネルギーを3個トラッシュすることができないことが明らかな場合でも、『トパーズボルト』の適正な宣言を妨げることはできません。

◆指定の数を必ず選びます。指定されたものが指定された数ぶんない場合は、その指定に一番近い数を選びます。

適正な『トパーズボルト』が宣言されましたが、指定の数ぶんエネルギーをトラッシュすることができません。指定の数よりエネルギーが不足している場合の処理ステップへと移行します。トラッシュする3個ぶんのエネルギーを選ぶことができないため、指定された数に一番近い数【2】を適用。

「このポケモンについているエネルギーを2個選びトラッシュする」に読み替えて、ワザの処理を行います。

きらめく結晶

このカードをつけている「テラスタル」のポケモンがワザを使うとき、そのワザを使うためのエネルギーは、1個ぶん少なくなる。（少なくなるのは、どのタイプのエネルギーでもよい。）