【パオジアンex】優勝デッキと回し方を解説

ポケカコラム

更新日:7/15【月】

パオジアンの立ち位置

ナイトワンダラーによる構築変化

選択肢としてキチキギスex、夜のタンカが追加された。どちらも非常に使いやすく大幅な強化カード。

キチキギスexの特性【さかてにとる】のドローで手札の最大所持枚数が大きく増えた。ビーダルの特性【はたらくまえば】→かがやくゲッコウガの特性【かくしふだ】→キチキギスexの特性【さかてにとる】で手札の枚数を9枚にまで増やすことができる。「ポケストップ」を使用すればもっと手札が増える。

手札の最大所持枚数が多ければ「スーパーエネルギー回収」で支払うコストに無駄がなくて良い。既存の構築だと、【はたらくまえば】で引いた5枚から2枚のコストを捻出することが多く、引いた内容によっては苦渋の決断を迫られることも少なくなかった。

「スーパーエネルギー回収」で支払うコストに無駄がないことは、終盤に向けた綺麗な山作りに貢献する。コストに無駄がないことはパオジアンデッキとしての総合的なデッキパワーの向上を促す。

「夜のタンカ」は「ポケストップ」の効果をより使用しやすく、より強力なものにした。毎ターン「ポケストップ」を使用することで速いゲーム展開でもしっかりデッキの60枚を使い切って対戦することができる。トラッシュから直接ポケモンを手札に加えるため、エネルギー以外でもトラッシュをリソースとして解釈することができる。ターンが経過してトラッシュが肥えれば肥えるほど「夜のタンカ」のサーチカードとしての価値も相対的に高まっていく。

ナイトワンダラー環境での立ち位置

ナイトワンダラー環境ではリザードンが再びシェア率1位となった。このリザードンデッキに特性【カースドボム】のヨノワールの採用があり、先に2-2-2の最短ルートを走られる懸念が生じた。パオジアン側のサイドを1枚刻ませる旨みを帳消しにしてくる手段を手に入れていることは頭に入れておきたい。

しかしパオジアンにとって「ビワ」でリソースを奪われるよりキツイものはないので、このような別の構築ギミックに遷移しつつあるのはある意味都合が良い展開かもしれない。

環境デッキに対する立ち回り方

パオジアンex【テツノカイナ型】
サンプルデッキレシピ

パオジアンには大きく分けてテツノカイナ採用型と不採用型がある。環境の9割はテツノカイナ採用型。
安定度はもちろん不採用型に軍配が上がるが、長くパオジアンを触っていると、どうしてもテツノカイナexがいなければ攻略できない場面と遭遇する。

その場面は頻繁に到来する訳では無いが、柔軟な思考を養うためにも、練習等の普段使いはテツノカイナ採用型をおすすめしたい。テツノカイナ採用型を操ることができれば、不採用型ももちろん容易に操ることができる。(大盛り食えれば並食える理論。)しかしこれの逆は難しい。

パオジアンはプレイングの方針として、相手より先にサイドを2枚取ることを意識したい。もし相手に先にサイドを2枚取ることを許してしまうと、こちらはかがやくゲッコウガのワザ『げっこうしゅりけん』でサイドを2枚取らない限り逆転ができなくなってしまう。

この時、『げっこうしゅりけん』でサイドを2枚取れれば問題ないのだが、もし相手の場がHP100以上のポケモンばかりで構成されていると、細かい説明は省略するが諸々の理由によりこの時点で敗色濃厚。パオジアンは相手より先にサイドを2枚取るデッキであると強く意識して戦う必要がある。

VSリザードン

基本的には相手にサイドを1枚取らせて、その後リザードンexをカウンターし続けるゲーム。『ヘイルブレード』と『げっこうしゅりけん』を絡めて2-2-2の最短ルートを走り切る。

①リザードン側は順当にサイドを取り合えば負けるのでベンチのビーダルやセグレイブを狙ってパオジアン側が満足に攻撃できないターンを作るように動く(リザードンexが攻撃を耐えるように図る)ことが多い。そのためパオジアン側は常にセグレイブ+セビエ合わせて2体ベンチに待機させておく。

②ポケモンexは場に出してしまうと積極的に狙われてサイドを稼がれてしまうので、できる限り手札で温存して攻撃する瞬間に場に出す。ポケモンexを場に出してしまい、リザードン側に先にサイドを2枚取られてしまうと、その返しの『げっこうしゅりけん』で2枚取り返さなければ敗色濃厚。

③「ビワ」でリソースを奪ってくるリストが存在するため、必要以上に手札を増やしすぎないこと。(ナイトワンダラー環境ではビワ採用は少数派)

以上3点を意識して立ち回る。

ナイトワンダラー環境のリザードンは特性【カースドボム】のヨノワールを採用しているため、逆にリザードン側が最短ルートを走り切る戦法が可能となった。相手のベンチにヨマワルがいる場合とサマヨールがいる場合で応手が異なる。

ヨマワルがベンチにいる場合は優先的にピジョットexを倒せばなかなか進化が進まないため、ピジョットexを狙って倒す。

サマヨールがベンチにいる場合はピジョットexを倒してもヨノワールへの進化を阻むことができないことが多いため、ここは無理してでも『げっこしゅりけん』でサマヨールをきぜつさせたい。(キチキギスexの特性【さかてにとる】でカードを引くため、それなりの確率で進化してくる。)

相手の回り方次第では従来までなら勝ち切れていた盤面からも【カースドボム】で逆転負けするようになってしまった。特に「ツツジ」で手札を補充されれ、特性【マッハサーチ】で必要パーツを一気にかき集めるアクションが強力であるため、終盤は積極的に「ナンジャモ」で手札干渉していきたい。そのため、リザードンに勝ちに行くなら個人的には「ナンジャモ」は2枚採用したいと感じた。

ピジョットexが生き残ればかがやくリザードンを挟まれやすくなるし、サマヨールが生き残れば特性【カースドボム】でサイド詰められるしで、倒す選択が難しい。

VSタケルライコ

先にサイドを2枚取った方が勝つゲーム。

相手がサイドを1枚取るまではポケモンexを絶対に場に出してはいけない。パオジアンexやテツノカイナexさえ出さなければ、相手はサイドを1-2-2-2と刻むしかない。

相手がサイドを1枚取って、その後からパオジアンexを場に出して相手のポケモンexをカウンターすればこちらは2-2-2の最速で動くことで逆転することができる。

意外とハードルが高いのでパオジアン側がその要求に応えることができるかゲーム。「ジャミングタワー」や「ロストスイーパー」の採用を考えたい。

VSレジドラゴ

先攻、後攻を取るかが勝敗に大きく関わる。パオジアン側が先攻だった場合、2ターン目に必ずセビエをセグレイブに進化させること。

後攻であった場合、キュレムのワザ『トライフロスト』でセビエが全滅するため、マナフィを置かなければならない。しかしこのマナフィを置くためのベンチスペースの圧迫がゲームを通して大きな負担となる。そしてマナフィを置けたとしても今度は『ファントムダイブ』でのセビエ全滅の憂いがあるため、いっそのことマナフィを不採用にして後攻での勝利は割り切ると判断をするプレイヤーも多いだろう。

ゲームの流れ
レジドラゴ側が3体攻撃ができるレジドラゴを用意することはできないため、相手の攻撃宣言後にしっかりとカウンターをすることができれば、相手の最後の攻撃はオーガポンexのワザ『まんようしぐれ』しかない。レジドラゴ側がこの120ダメージの『まんようしぐれ』でサイドを取り切ることができなかったらパオジアン側の勝ちとなる。

このゲームのポイントは攻撃の要であるセグレイブの死守。セグレイブは必ず場に2体常駐させるように心がける。(セグレイブ+セビエの並びだとファントムダイブで一掃されてしまうため)

もしセグレイブライン一掃を防ぐことができない場合は、一掃される前にありったけのエネルギーをあらかじめパオジアンexにつけることで次のターン【きょくていおん】を使わずに攻撃ができる状況を目指す。もしここでパオジアンexを倒されると多大なリソースを失うこととなるが、攻撃が継続できなければ実質負け同然であるため、時としてこういった限界まで切り詰めたプレイも必要となってくる。

例えばパオジアンexに8枚水エネルギーをつければ、レジドラゴVSTARを倒して次のターン、【きょくていおん】を必要とせず相手のベンチのミュウexを狙うことができる(倒す順番は逆でも良い。)
レジドラゴ側はセグレイブを狙ったとしてもパオジアン側にサイドを進められる憂いがあるため、セグレイブを狙う行為の正当性に疑問を抱かずにはいられない。もしここでセグレイブのきぜつを免れたら、テクニックでパオジアンexとセグレイブの価値の逆転に成功したことになる。
このように盤面上に圧倒的な情報量を提出することでリスクの分散ができるのがパオジアンデッキの魅力の一つであり、同時に非常に難しいデッキと言われる所以である。

VSドラパルト

ドラパルトexがパオジアンexを1回の攻撃できぜつさせられないことや、かがやくゲッコウガでドロンチを2体倒せることなどドラパルト側に穴が多いため比較的有利に立ち回ることができる。

対戦にターン数がかかり、「ワザマシン デヴォリューション」やダメカンのばらまきでビーダルとセグレイブを一気にきぜつさせられると厳しいため、リソースを残して立ち回るよりも全力で攻めて走り切るほうが勝ちやすい。

『ファントムダイブ』のダメージでポケモンがきぜつしないターンがあるため、キチキギスexの特性【さかてにとる】がはたらかないターンがある。キチキギスexの優先度は低めで、ビーダル2体を積極的に育てておきたい。

VSサーナイト

早期からテツノカイナexが攻撃できたり、「キャンセルコロン」からのワザ『げっこうしゅりけん』でキルリアを2体同時きぜつを狙えるため有利マッチアップである。

ただ、サケブシッポの『ほえさけぶ』やクレセリアの『ムーンライトリバース』、マシマシラの特性【アドレナブレイン】を駆使してどうにかこちらの攻撃が続かなように厭らしく立ち回ってくるため、リソースの管理は徹底して気をつけたい。(特にビーダルは狙われやすい。)

サーナイト側はテツノカイナexを無視することができないため、基本的にはテツノカイナexを押し付けていればサケブシッポでベンチポケモンを倒されたりするような心配もなくなる。パオジアン側がこのマッチアップを重く見るならテツノツツミの特性【ハイパーブロアー】の採用があるとなお良い。

7/15【月】現在、リザードンの増加に伴いサーナイト側に『デヴォリューション』の採用が増えてきている。テツノカイナexを絡めて3回の攻撃でサイドを6枚取り切るように努めればさほど問題はない。(テツノカイナexを前面に押し出し続ければサーナイト側はデヴォリューションを使う暇がない。)

VSミライドン

先にサイドを2枚取った方が勝つマッチアップ。パオジアン側の攻撃には進化を伴うため、最速の攻撃はどうしても2ターン目からとなってしまう。先攻2ターン目や後攻1ターン目からサイドを2枚取る手段のあるミライドンと比べると、ゲームスピードで劣ってしまっている。

ミライドン側に先に攻撃されたら勝てないため(セビエやビーダルならごっつぁんプリファイ、パオジアンが前ならフォトンブラスターで倒されて自分より先に3回の攻撃で決着をつけられてしまう)、相手が先攻2ターン目、後攻1ターン目に攻撃してこないことを祈るしかない。

VSルギア

サイドを2-2-2(1-2-3)の3回の攻撃で取り切ることを目指す。「レガシーエネルギー」がついたポケモンを相手にすると間に合わないのでテツノツツミの特性【ハイパーブロアー】や「プライムキャッチャー」を大事に使うことを心がける。ルギア視点、パオジアンデッキのテツノカイナexは無視できないため、ビーダルやセグレイブなどのベンチのポケモンが倒されたくないときは積極的にテツノカイナexを動かすと次のターンの要求が下がりやすい。


かがやくゲッコウガのワザ『げっこうしゅりけん』でチラーミィとルギアVのような当て方をしておくとルギアVが進化してもテツノカイナexのワザ【ごっつあんプリファイ】でも取れるようになる。

VSロストバレット

できるだけサイドを2-2-2で取りきりたいマッチアップ。

こちらのテツノカイナexを1回の攻撃できぜつさせるにはロストバレット側はガチグマアカツキexかトドロクツキexを使う必要があり、その返しにサイドを2枚取ることができる。そのためパオジアン側は積極的にテツノカイナexを動かして、サイドを2枚取れるポケモンを引っ張り出したい。

テツノカイナexを出さずに盤面を埋めてしまうとヤミラミのワザ『ロストマイン』を効果的に使われてしまうため、テツノカイナexを出すまでは盤面を埋めないよう気をつける。サイドを3枚以下にするときは「ツツジ」が飛んでくる可能性があるのでビーダルを2体立てると手札を簡単に補充でき、試合を有利に進めやすい。

VSギラティナ

基本的には前述の【ロストバレット】と近い考え方で動く。【ロストバレット】と違う点として、「ギラティナVSTAR」が進化ポケモンのため、Vの状態が1ターン生まれるため、【ロストバレット】よりもサイド2を「パオジアンex」でも取りやすい。

ガチグマ アカツキexが入っているので唐突に240ダメージを出してくることは警戒しなければならなくなった。

VSカビゴンLO

セグレイブで攻撃することを意識する。クリムゾンヘイズからの【カビゴンLO】は最終的に攻撃してくることが多いので、「セグレイブ」を複数立てることを意識する。「ビワ」で「スーパーエネルギー回収」が複数枚トラッシュされると最終的にガチグマアカツキexを倒せなくなることがあるので使えるときにグッズは使っておく。

「マンタイン」に対してワザ『ごっつあんプリファイ』でサイドを2枚とれるため、カビゴンLO視点でも「マンタイン」を出しにくい。そのためポケモンはトラッシュに送っても問題ないことが多い。

デッキ解説

デッキの特徴と回し方

パオジアンexの強みは水エネルギーをサーチすることができる特性【わななくれいき】が強み。水エネルギーをサーチすることでかがやくゲッコウガの特性【かくしふだ】が使いやすく、【かくしふだ】でエネルギーをトラッシュすることで「エネルギー回収」が使いやすく、1つ1つの行動が次の行動に繋がっているためデッキ全体で圧倒的なシナジーを生み出している。

セグレイブの特性【きょくていおん】を使って手札から水エネルギーを加速(ポケモンにつけること)する。この【きょくていおん】はルールを持つ持たない、水タイプであるない問わずどのポケモンにも水エネルギーを付けることができるので、様々なアタッカーを採用することができるのが特徴。

【きょくていおん】は自分の番に何回でも使える効果であるため、ダメージの上限がないパオジアンexと組み合わせるのがマストである。

ワザは主にかがやくゲッコウガのワザ『げっこうしゅりけん』とパオジアンexのワザ『ヘイルブレード』を使い分けて戦う。

デッキとして「ツツジ」や「ナンジャモ」等の手札の枚数を減らされるカードのは滅法弱いので、それらを使われる想定をいかに膨らませておくかがこのデッキを使う上での重要なポイントとなる。

採用カード解説

パオジアンex

特性【わななくれいき】で手札に水エネルギーを2枚加えることができるので、この特性をたくさん使えるような立ち回りを意識したい。エネルギーを2枚手札に加える行動は本来グッズやサポートでやるような行動であるため、【わななくれいき】は破格の特性であると言える。

ワザ「ヘイルブレード」は青天井ワザと言われるダメージ上限がないワザ。青天井ワザには必ず需要があるため、パオジアンは当分環境で生き残れるスペックがある。(環境にはその環境で1番強い青天井ワザを持つポケモンが一種類は生き残っている。)

水エネルギーの残数がものを言うので、山札、手札、トラッシュ、サイドそれぞれどこに何枚水エネルギーがあるか、その行方を把握しておくと良い。

セグレイブ

特性【きょくていおん】にて水エネルギーを加速する。セグレイブがいなければこのデッキは何もできないので優先的に用意しなければならない。

相手もセグレイブを失うと何も出来ないというこのデッキの欠陥を理解して突いてくるため、いつセグレイブが倒されも良いように考えて立ち回る必要がある。対策方法としては、セグレイブを2体用意することやオリジンパルキアVSTARの特性【スターポータル】に頼ることなどが挙げられる。

テツノカイナex

『ごっつあんプリファイ』が雷エネルギーを1枚しか要求していないため、雷(手札から貼る)水水水(きょくていおん)で使用できる。サイドレースを2-2-2で無理やり進めるための必殺技。

カイオーガ

4エネルギーとコストは重たいが、180ダメージを好きな場所に与えられるという優秀な技を持つ。

イキリンコexやミュウexを並べるデッキが環境に増加していることから、環境にマッチしており活躍が期待できる1枚。

かがやくゲッコウガ

特性【かくしふだ】で山札を引いてワザ『げっこうしゅりけん』も使用する。

ワザ『げっこうしゅりけん』は「キャンセルコロン」でマナフィの特性【なみのヴェール】を消してから2体同時気絶を狙いたい。『げっこうしゅりけん』を狙うのが難しければとりあえず【かくしふだ】を毎ターン使ってるだけでも強力。

このデッキは『げっこうしゅりけん』を容易に連発できるため、他のデッキよりもかがやくゲッコウガの放つ圧力が一段と強い。

キチキギスex

キチキギスexの特性【さかてにとる】のドローで手札の最大所持枚数が大きく増えた。ビーダルの特性【はたらくまえば】→かがやくゲッコウガの特性【かくしふだ】→キチキギスexの特性【さかてにとる】で手札の枚数を9枚にまで増やすことができる。「ポケストップ」を使用すればもっと手札が増える。

手札の最大所持枚数が多ければ「スーパーエネルギー回収」で支払うコストに無駄がなくて良い。以前までの構築だと、【はたらくまえば】で引いた5枚から2枚のコストを捻出することが多く、引いた内容によっては苦渋の決断を迫られることも少なくなかった。

「スーパーエネルギー回収」で支払うコストに無駄がないことは、終盤に向けた綺麗な山作りに貢献する。コストに無駄がないことはパオジアンデッキとしての総合的なデッキパワーの向上を促す。

ネオラントV

特性【ルミナスサイン】からサポートを手札に加えるカードとして使う。サポートは1ターンに1回しか使えない制限があるため、サポートを毎ターン使用するように努めることは戦術の基本である。

「ハイパーボール」からネオラントVを手札に加える。ネオラントVからサポートを加える。

この一連の流れを「ハイパーボールが当たり札になる」と表現すること多い。「ハイパーボール」をサポート(当たり)に変換可能であることからこのようにいわれる。

ちなみにワザ『アクアリターン』を利用して山札に帰る選択肢を取ることも多い。しかしこのデッキは必要なポケモンが多く、相手の攻撃を耐えれるような高耐久のポケモンもいないため、アクアリターン後にバトル場に出すポケモンの選択が難しい。

オリジンパルキアVSTAR

特性【スターポータル】により瞬時に盤面にエネルギーを供給することが可能。セビエを複数並べられない状況において、パルキアを並べることで安定して技を使用することができるようになる。
また、アタッカーとしても優秀で、水エネルギー2個とコスパ良く高いダメージを出すことができ、耐久力もあることから、対面によっては優先的にアタッカー起用していきたい。

テツノツツミ

特性【ハイパーブロアー】によって相手のバトルポケモンを流すことができる。このデッキの強みとして強引に2-2-2というサイドプランを狙えるということがあるが、それを力強くサポートしてくれる。

パオジアンデッキはベンチポケモンを呼ぶ手段も限られているため、ボールから呼ぶことができ、且つ「すごいつりざお」で使いまわすことができるテツノツツミは使いやすい。たまにワザ「れいきゃくジェット」を使用し相手の動きを鈍らせることもある。

マナフィ

先攻2ターン目に「かがやくゲッコウガ」のワザ『げっこうしゅりけん』を使われるとサイドを取り切る速度で負けてしまうことが多く、そのプランがとれる【ロストバレット】が流行したことにより採用率が増加したカード。

かがやくゲッコウガに苦しめられたくないなら採用するしかない。しかし割り切って不採用にしている人も多い。

ピジョットex

システムポケモンの1体。ビーダルとセットで採用されることが多い。確実に欲しいカードを持ってくることができるため、デッキの動きの自由度が高くなる。また、ビーダルと異なりHPが高いため倒されにくく場に残りやすいというメリットがある。


セグレイブと「ふしぎなアメ」を共有できるため、「ふしぎなアメ」の採用枚数を増やすことができる。(本来ふしぎなアメは3枚採用が基本だが、ピジョット採用により4枚目の採用が不自然ではなくなる。本当はふしぎなアメはピジョットを採用せずとも4枚目が欲しいところだが、技術力で補える部分であるため4枚目の採用は見送られている。)

スーパーエネルギー回収

エネルギートラッシュと引き換えに大ダメージを繰り出すデッキなのでエネルギーを回収するカードは必須である。

HPが280のポケモンVを3体倒して勝利することを想定した場合、300ダメージのヘイルブレードを3回使う必要があり、それに必要な水エネルギーの枚数は15枚。パオジアンデッキは大体水エネルギーが10枚前後の構築が多いので、「スーパーエネルギー回収」の採用は最低でも2枚は必要であることがわかる。

水エネルギー15枚は最速勝利を想定した場合の枚数であり、ゲッコウガの特性【かくしふだ】を併用することやその他不測の事態を考えて4枚採用をおすすめしたい。

キャンセルコロン

かがやくゲッコウガのワザ『げっこうしゅりけん』と「プライムキャッチャー」と併用して使う。

  1. 相手のベンチのマナフィを「プライムキャッチャー」でバトル場に
  2. 「キャンセルコロン」使用
  3. 『げっこうしゅりけん』で2体同時気絶
夜のタンカ

「夜のタンカ」は「ポケストップ」の効果をより使用しやすく、より強力なものにした。毎ターン「ポケストップ」を使用することで速いゲーム展開でもしっかりデッキの60枚を使い切って対戦することができる。トラッシュから直接ポケモンを手札に加えるため、エネルギー以外でもトラッシュをリソースとして解釈することができる。ターンが経過してトラッシュが肥えれば肥えるほど「夜のタンカ」のサーチカードとしての価値も相対的に高まっていく。

すごいつりざお

「ポケストップ」でポケモンを巻き込んでしまった場合の復帰札。パオジアンの特性【わななくれいき】でもエネルギーを手札に加えたいため、ワザ『ヘイルブレード』の後で山札にエネルギーを戻して、山札の中にもエネルギーが常に数枚存在するようにしておきたい。

大地の器

テツノカイナの採用がある場合、デッキから雷エネルギーをサーチする手段として用いられる。このカードがあるとサポート「カイ」から雷エネルギーにアクセスできる。

ヒスイのヘビーボール

サイドからたねポケモンと「ヒスイのヘビーボール」を入れ替えることができる。

特にかがやくゲッコウガがゲームに参加できないと特性【かくしふだ】によるドローができないため、デッキの安定感を大きく損なってしまう。

プライムキャッチャー

ACE SPECのカードで、グッズでありながら相手のベンチポケモンを呼び出すことができる破格の効果を持つ。「カイ」や「ポケストップ」の採用によってこのカードに触りやすいパオジアンexデッキではこのカードの力を最大限に生かすことができる。


さらに、相手のベンチにいるマナフィを呼び出しつつ、「キャンセルコロン」を同時に使用することで、『げっこうしゅりけん』を通し相手の盤面を崩壊させることもできる。このコンボは本来「クロススイッチャー」との組み合わせで放っていたコンボであるため、「プライムキャッチャー」1枚で「クロススイッチャー」の4枠の役割をすべて引き継いだ計算となる。

ポケストップ

「なかよしポフィン」や「ふしぎなアメ」、「スーパーエネルギー回収」など、パオジアンデッキにはグッズが多めに採用されているため「ポケストップ」との相性は良い。

ただポケモンやサポートを巻き込む可能性もそれなりにあるため、メリットとデメリットをしっかり理解しておく必要がある。

カイ

水タイプを主軸とするなら是非とも採用したいサポート。セグレイブと「ふしぎなアメ」を手札に加えることで、簡単にセグレイブへ進化することができる。

エネルギーが必要であれば「エネルギー回収」、ボスが欲しければ「プライムキャッチャー」、進化したければ「ふしぎなアメ」など、実質的に「カイ」はデッキの全カードへと変換できる万能さを秘めている。

暗号マニアの解読

任意のカードを山札の上2枚に固定することができる。

手札の枚数が増えるわけではないため、普通のデッキでは使用しづらいカードだが、このデッキではかがやくゲッコウガの特性【かくしふだ】やビーダルの特性【はたらくまえば】、「ポケストップ」などと、サーチしたカードをそのまま手札に引き込むギミックが多く採用されているため相性が良い。

足りないパーツを揃えるうえで大変重宝する。

ボスの指令

相手に「ツツジ」や「ナンジャモ」等を使われると自らの手札回復に必死となるため、基本的に出番が少なく、自分が勝っているときにしか使い道がない。

対戦中に使用するサポートは基本的に「カイ」の連続となるため、手札回復に努めながらベンチの呼び出しもできるように「プライムキャッチャー」が入っている。

シマボシ

相手の「ビワ」や「ワザマシン デヴォリューション」に対して必要なパーツをデッキ上に戻したり、「プライムキャッチャー」を複数回使えるようにするなどデッキの最大値を上げることができる。

デッキの上に戻すことから「ビーダル」の特性【はたらくまえば】や「かがやくゲッコウガ」の特性【かくしふだ】、「ポケストップ」などとも相性が良い。

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