メガレックウザex/ファイアローex解説

良い点

  • 展開の軸が2つあり、安定感が高い。
    メガガルーラexの特性【おつかいダッシュ】からシアノによる展開と、ファイアローexのワザ『かぎづめハント』によるサーチという2つの展開ルートがあり、序盤から安定して盤面を作ることができる。特に後攻+メガガルーラスタートの場合の安定感は凄まじい。
  • ダメージが出しやすい
    ファイアローexの場持ちが良く、ファイアローexでワザ『かぎづめハント』を使ったあとのカウンターを耐えやすく、ファイアローexについているエネルギーを持ってそのままベンチに下がれるため、エネルギーのプール先としても優秀。その後はヒビキのホウオウexの特性【こんじきのほのお】でエネルギーを盤面に出し、メガレックウザexで攻撃するのが勝ちパターンの流れ。
  • 環境トップのドラパルトに強い
    環境トップのドラパルトに対して有利な要素である、「序盤からサイドを進められること」「ドラパルトexを継続的にワンパンできること」を兼ね備えており、明確に有利なデッキとなっている。

悪い点

  • プレイ手順が難しい
    このデッキは進化をしない伝説のポケモンを主体に、パワーとスピードで勝負する王道デッキ。しかし、王道デッキではあるものの、正しいプレイ手順を選択するのがとにかく難しい。

    特にサポートで、「リーリエの決心」から【こんじきのほのお】につなぐルート、「アカマツ」を使う堅実なルート、「シアノ」からレックウザの【はしゃのほうこう】につなぎ、エネルギー加速を狙うルートなど、選択肢が多い。一見して、どのルートが最もダメージを伸ばせる最適解なのか判断しづらく、そして、どのルートを選ぶかによって盤面に付くエネルギーの枚数が数枚変わり、その差が相手ポケモンをワンパンできるかどうかという大きな違いにつながる。

    1アクションごとの期待値を正確に計算するのは難しく、結果として相手ポケモンをワンパンできたとしても、それが上振れによるものなのか、適切なプレイの結果なのかを判断することができない。見た目以上に感覚が求められるデッキであり、その小さな判断の積み重ねが、将来的な勝率にも大きく影響してくるだろう。

    以前までのぶん回しデッキは、最終的に一番多く山札を引ける方法であれば、その手順はどの順番でも良しとされ、あまり議論されてこなかった。しかし、今回のメガレックウザは少し毛色が異なっており、使用したサポートによっては確率的なハズレルートが存在しうるため、真剣に突き詰めるのであれば、その道のりは険しそうだと感じている。
  • 非ルールポケモンのデッキに弱い
    基本的にポケモンexで攻撃するため、非ルールポケモンとの相性が悪い。
    本来であれば、メガ進化ポケモンの耐久力を活かして受け回しをしたいところだが、昨今の非ルールポケモンのデッキはなぜかポケモンex主体のデッキよりも高火力なデッキが多く、受け回しも期待できない。

各対面解説

ドラパルトex

序盤からファイアローexで攻撃し、盤面を整えながらサイドを進めていく。
多くの対戦は、ドラパルト側が早い段階で「ふしぎなアメ」から『ファントムダイブ』につなげるという、やや強力なアクションを取ってこない限り、有利に立ち回ることができる。

ロジック上はドラパルトに対して有利な要素を持つのがこのレックウザデッキだが、1回目の攻撃後にアンフェアスタンプを受けると、手札の立て直しにターンを要し、その間にダメージが伸びなくなるというトラブルが発生する。

そのため、勝つときは圧倒的に勝つ一方で、少しでもレックウザ側に減速の兆しが見えると、その嫌な予感がそのまま的中してしまうといったゲームになる印象。
下振れ又は普通回り同士のマッチではファイアローexの活躍でレックウザ側が有利、上振れ同士のマッチではドラパルト側が有利と感じた。

ミラーマッチ【メガレックウザex】

相手のメガシンカポケモンに先に『かぎづめハント』でダメージを与えたほうが勝つゲーム。

サイドを3-3で取り切るため、序盤はファイアローexで相手のメガシンカポケモンを2パンし、その後メガレックウザexでワンパンするという流れになる。逆に相手にも同じ動きをされるため、ドローができるからといってメガガルーラexを前に出したままターンを終えるのは危険。

ただし、この流れはあくまで一般的なミラーマッチを前提としたもの。ミラーマッチが増えすぎると、回復カードやヒーローマントを採用し、環境は確定数を意識した構築へと変化していく。そしてその兆候は既に見え始めている。

したがって、ここから先は個人が環境のトレンドを読む領域であり、記事で解説できる範囲を超えている。

メガルカリオex

メガガルーラexを戦略に組み込めないのが痛い。(ガルーラは闘弱点)
そのため、ゲームプランはファイアローex頼みになりがち。

また、メガルカリオ側はジャッジマンを連発する構築が主流のため、『かぎづめハント』で集めた手札を流されやすく、盤面形成が遅れる展開多め。どれだけスムーズにメガルカリオexをワンパンできるダメージまでに到達できるかがカギ。

Nのゾロアークex

序盤からゾロアークexをワンパンする要求値が高いうえ、くさりもちやからておうの稽古によってレックウザ側のポケモンはすべてワンパンされてしまうため、ゾロアーク側がしっかり回ると厳しいマッチアップ。
序盤に280ダメージは出せないと割り切り、ファイアローexで2枚、メガレックウザexで4枚取り切るプランで押し切りたい。

フーディン

なにか特別な対策がレックウザ側にない限り、10回対戦したら10回負けるほどの相性差がある。

タケルライコex

VSたねポケモンexの原点。懐かしの”先にサイドを2枚取ったほうが勝つゲーム”

つまり勝敗は瞬間火力の出しやすさに大きく依存する。
レックウザ側がスロースターターであるのに対し、タケルライコ側は2ターン目から280ダメージを出す用意がある。そのためレックウザ側はこの速度差を覆せず、そのまま押し切られてしまう展開が多い。

おまけにタケルライコ側には、ナゲツケサルやリーリエのピッピex(ベンチを広げすぎると『フルムーンロンド』でメガレックウザexをワンパンされる)など、レックウザに対して有効なカードやギミックも多く採用されている。

その他

後ほど更新

まとめ

序盤はファイアローexでプレッシャーをかけ、その後メガレックウザexへスイッチすることで、多くのデッキ相手にサイドレースを有利に進められる。

特に、環境トップの座をほしいままにしていたドラパルトexに対して有利な要素が多く、環境の変化を感じさせるデッキとなっている。一方で、非ルール主体のデッキに対しては明確に不利であり、弱点として挙げられる。そのため、今後の環境はドラパルトex、メガレックウザex、非exデッキの三すくみになる印象を受ける。

結果として、8月7日(金)現在では使用率の高いデッキとなっている。しかし、デッキとしての爽快感がそこまであるわけでもなく、エネルギーの伸ばし方にもあまり融通が利かなそうな印象が強いため、デッキから受ける印象と実際の使用率の高さとの乖離には疑問を持たずにはいられない。

正直に言うと、メガレックウザexが強いというよりも、単にファイアローexの暴走を止められなかったことが勝因になっている試合があまりにも多い。
このように序盤の暴走を止められなければ無敵に近いというコンセプトには、どこかルギアVSTARに近いものを感じた。

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