

【ナモの実採用】
新スタジアム「ミステリーガーデン」でデッキの安定性と最大値が強化、メガサーナイトexで攻撃する選択肢が増えた。
2個目のデッキは、懸念点である悪弱点を「ナモの実」で補強し、オーロンゲexの攻撃を耐えるようにした。ピン刺しカードで特定のデッキを指名対策するほど、デッキの仕上げ方(考え方)が最終局面を迎えている印象。
ケーシィの特性【テレポーター】を使い、番の終わりにクレッフィをバトル場に出すことで、自分だけがマシマシラの特性【アドレナブレイン】を使用できるというコンセプト。
何度か試した結果、このコンセプトで勝利した対戦もあったが、それ以上に「ミステリーガーデン」によるドロー補強としての役割が非常に強力であると感じた。
ケーシィとクレッフィはいずれも「なかよしポフィン」に対応しているので場に出しやすい点も評価できる。新コンセプトであるため一応デッキに採用。
良い点
- ドローが強力
「ミステリーガーデン」の登場により、手札が場の超タイプの数と同じ枚数になるまでドローできるようになった。特に場を超タイプで埋めやすいサーナイトデッキでは大量ドローが見込めるうえ、同時にエネルギーをトラッシュへ送れるため、極めて相性が良い。 - ポケモンのどうぐに頼らなくとも大ダメージを狙える
従来まではサーナイトデッキで大ダメージを狙う際、フワンテやサケブシッポへ「勇気のおまもり」を付ける必要があったが、メガサーナイトexの登場により、大ダメージを容易に出せるようになり、大型ポケモンexに対しても戦いやすくなった。 - 進化前の汎用性が上がった
新規のラルトスとキルリアがそれぞれ優秀なHPとワザを備えていることで、序盤に崩れにくくなった。特にキルリアのワザ『コールサイン』はポケモンを最大3枚まで手札に加えられるため、グッズロック下でも次のターンの動きを確保できる。
悪い点
- (フワンテを採用しなければ)サーフゴーに不利
メガサーナイトexでサーフゴーexをワンパンできるようにはなったものの、サイドを2-3トレードをする形となるため、サイドレースでは勝ちにくい。サーフゴーのシェア率が高い環境が続く場合は、勇気のおまもり+フワンテなどの非exアタッカーを採用したい。ただ今回挙げている「サーフゴーに不利」というのは私の構築の悪いところで、サーナイトの悪いところではない。どこを重く見てどこを切ってるかという考え方の話なので、サーフゴーに強く組むこともできる。
各対面解説
- ドラパルトex
リーリエのピッピexでドラパルトexをワンパン、マシマシラでダメカンを返せる点で有利に立ち回ることができる。 - サーフゴーex
スピード、ダメージ、手札干渉からの復帰力など、どの要素を取ってもサーナイトは厳しいポイントが詰め込まれている。特にこのレシピではサーフゴーexをワンパンできるポケモンがメガサーナイトexのみである点が良くない。
とはいえ、サーフゴーexもメガサーナイトexをワンパンするのに必要なエネルギーは手張りを含めて9枚と負荷が高く、ワンパンを回避できれば逆転のチャンスはある。
「カウンターキャッチャー」で攻撃できないポケモンを縛りつつ、サケブシッポでベンチポケモンを狙い続ける勝ち筋も残されているため、サーナイトデッキならではの選択肢の多さで、相手が嫌がることを繰り返して戦う。 - タケルライコex
タケルライコにワザ『らくらいあらし』を使わせながら、サケブシッポでホーホーを倒して相手の盤面を弱体化させる。タケルライコ側の山札の圧縮が進んでいない状態でのゲームメイクを意識したい。
終盤にはHP360のメガサーナイトexを押し付けて、『きょくらいごう』のエネルギーを6枚要求できるようになった点も大きく、逆転が狙いやすくなっている。 - マリィのオーロンゲex
これまでのサーナイトデッキではオーロンゲexに対する有効なアクションが限られていたが、メガサーナイトexの登場により、オーロンゲexをワンパンするという新たな選択肢が加わった。
特に「ナモの実」を持たせたメガサーナイトexは、オーロンゲexをワンパン+返しのオーロンゲexの攻撃も耐えるため、状況によってはサイドを一気に引き離すことが可能である。
また、相手の場にユキメノコがいる場合はクレッフィやケーシィを使い、相手のマシマシラやユキメノコを枯らしていきたい。 - リザードンex
マシマシラを採用した構築が増加しており、現状では明確に不利な相手。リザードン側の盤面が完成してしまうと勝利は極めて困難である。
したがって、盤面が整う前にリザードン側のピジョットラインを優先的に倒し、マシマシラのワザ『サイコトリップ』による混乱を絡めてターンを稼ぎたい。メガサーナイトexはリザードンexによるワンパンを回避できないため、フィニッシュ以外は出番なし。よって、今までのリザードンVSサーナイトの構図となんら変わらない。 - サーナイトex【純正】
従来通りマシマシラの数が多い方が有利であることに変わりはない。クレッフィやケーシィを絡めてアドバンテージを稼ぎたい。
注意点はメガサーナイトexが容易にサーナイトexをワンパンできるようになっていること。以前にも増して「カウンターキャッチャー」へのケアが重要となっている。 - サーナイトex【ブルンゲル】
メガサーナイトexはブルンゲルexをワンパンできるダメージを持つ。盤面さえ出来上がってしまえば有利に戦えるため、ゲームのポイントはサーナイトexやメガサーナイトexを盤面に出すことができるかどうか。
中盤以降はグッズロックによりエネルギーを落としづらくなるため、序盤から計画的にエネルギーをトラッシュへ送ることを意識したい。
一度メガサーナイトexが場に出てしまえば、ブルンゲル側が取れる有効なアクションはワザマシン『デヴォリューション』に限られる。そのため、ダメカンの乗り方に注意して立ち回れば有利に試合を進められる。
まとめ
メガサーナイトexの登場により、フワンテ+勇気のおまもりを採用せずとも容易に大ダメージを出せるようになった。終盤に押し付けられるHP360の耐久もハードルとしてシンプルに強い。さらに「ミステリーガーデン」によるドロー強化や進化前ポケモンの安定性向上も大きく、従来よりも各プランの再現性が格段に高まっている。
現環境のサーナイトは、フワンテ+勇気のおまもりを採用した純正型やブルンゲル型が主流であるが、メガサーナイトexを採用した新型も間違いなく環境に食い込んでくる。
各サーナイトのデッキタイプと棲み分けをするなら、メガサーナイトexはダメージの高さでのワンパン専門。メガシンカが主流の環境となり、高HP帯が続々と環境に参入してくればメガサーナイトexの需要は上がっていく。
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