【ブラックボルト/ホワイトフレア】注目カード

ふうせん

アタッカーとなるポケモンexの多くは、「にげる2」と設定されているものが多い。ポケモンexのにげるコストが0になることで、「受け回し」(攻撃を受けて逃げて次のアタッカーと交代を繰り返す戦法)が行いやすくなる。ボスの指令がなければ追撃を加えられないため、この受け回しの術中にハマると、相手はサイドを取りづらくなる。

ただし、現在のポケモンカードにはファントムダイブやアドレナブレインのように、ベンチを狙撃できる防御不可の追撃手段が多数存在する。そのため、「にげる」という選択肢の旨味は薄れつつあり、現環境では「バトル場に出たポケモンは天寿を全うするまで突っ張る」という運用が主流となっている。

「受け回し」という戦法が存在し、「ふうせん」はそれを支援するカードである――という古の戦法の紹介でした。(ポケポケ初期は受け回しが強い環境だった)

基本的には「緊急ボード」の上位カードと評価。システムポケモンで死に出し、リザードンex等の「にげる2」のポケモンがマシマシラのこんらんから脱出できる等。

ゼクロムex

サイドを3枚取られた時点で280ダメージ、4枚取られると330ダメージを出せるため、後半においてはリザードンexをも凌駕する極めて高い攻撃性能を持つ。

次の弾に収録されるM進化のHP帯にも届くダメージを備えているため、現時点でイマイチな評価でも今後見直される。現段階評価でA、次の環境でS。(発表されているMサーナイトexのHPは360)

レシラムex

ゼクロムと同等の評価。M進化をワンパンできる(多分)ので、それだけで評価は高い。(高くなる)

メロエッタex

先攻1ターン目からワザ宣言が可能であるため、開幕早々にワザマシン『エヴォリューション』や『エナジーターボ』を使用できる。

ワザ『エコーボイス』は1ターン目に宣言できなければ、ほぼ活用の余地がない。つまり、メロエッタexは特性【デビューライブ】によってワザマシンを使用することを前提とした設計であるため、メロエッタexは今後より魅力的なワザマシンの登場の布石かもしれない。(エヴォリューションより強いワザマシンの登場は考えにくいですが)

ただ、先攻1ターン目のワザマシン宣言の再現性を上げるとデッキの中身が弱くなってしまうので、専用構築を生み出す必要がある。

ゲノセクトex

鋼ポケモンへの導線。現状ではサーフゴーex程度しか採用の余地がないが、その特性は最強クラスである。とりわけ魅力的な特性が揃っている今弾の中でも、最強と評して差し支えない。
環境入りする鋼ポケモンがリリースされれば、ゲノセクトexはレギュレーション落ちまで終始大活躍するだろう。

ジャローダex

自分のポケモンのタイプや、相手がポケモンexか否かに関わらず、問答無用でダメージを底上げできる点は非常に優秀であり、おまけに効果は重複するので特性としてはかなり強めの印象を受ける。

一方、ワザのエネルギー要求はあまりにも重く、手札干渉の前では無力である。手札干渉が飛び交う現環境において、『グラスオーダー』を安定して宣言できる場面はほとんど存在しないだろう。

進化前のジャノビーがジャローダexへの進化を促す特性を持っていて欲しかった。このままでは置物としてもアタッカーとしても運用が難しい。

エルフーンex

『エナジーギフト』『ワンダーコットン』どちらも強い。にげる0、タイプも優秀。しかし驚異的な耐久力の低さ。

『エナジーギフト』からエネルギーを加速しようという発想を持つデッキが今後登場するかどうか。
昨今はいずれのタイプも専用のエネルギー加速方法がある。エルフーンexを使ってまで加速したいポケモンが現れるかどうかに注目。(しかしこのようなシナジーの生み出し方が理にかなっていないデッキは強く仕上がらない印象)。

ブルンゲルex

強力な特性だが、グッズロックがバトル場に出ている時に限定されている以上、この『パワープレス』一本でサイドを取らなければならない。さて、このポケモンでどのようにサイドを取る?
考えられるのは場をブルンゲルexのみにしてグッズロックを解除不可にする。(テツノイバラ単のような考え方)。サーナイトexの相方にする等。

テキストのインパクトは強いが、実用性の尺度はいかほどのものか。

サザンドラex

エネルギーが重い+ワザも強くない。このポケモンだけで勝ち切るのは現実的ではない。
特性【グリードイーター】はワザマシンで付与されたワザでも恩恵を受ける。

エンブオー

手札から好きなだけ炎エネルギーをつけられる特性を持つ。セグレイブの特性【きょくていおん】の炎タイプ版。しかし、セグレイブの活躍が難しい現状において、エンブオーが使われるとは考えにくい。

セグレイブが使用されていない最大の理由は、この特性が「デッキの心臓部」とも言える重要性を持ちながら、容易にきぜつさせられてしまう点にある。

セグレイブは2進化ポケモンであり、育成難易度が高いにもかかわらずHPが低いため、「カウンターキャッチャー」によってベンチから呼び出され、集中的に狙われやすい。また、「デヴォリューション」による退化のリスクも抱えており、安定した盤面を構築しづらい。

とはいえ、特性自体が強力であることに疑いはなく、今後ベンチポケモンが呼び出されにくくなるような環境が到来すれば、再評価される可能性も十分にあるだろう。今は時期が悪い。

シビビール

特性によって雷エネルギーを加速できる。雷タイプのポケモンは「トラッシュしたエネルギーの数×〇〇」というテキストを持つものが多く、新たな青天井デッキの登場を予感させる。

次弾に収録される雷タイプのM進化ポケモンに注目したい。

ゾロアーク

上のワザ『マインドジャック』は、タケルライコexをはじめとする「大空洞」コンセプトのデッキに対して有効に機能する。『マインドジャック』でたねポケモンexをワンパンし、サイドの有利トレードを狙いたい。

下のワザ『イカサマ』は、同弾に収録されている「イグニッションエネルギー」によって即時使用が可能である。次弾に収録予定のM進化ポケモンのワザをコピーする運用が期待される。

「Nのゾロア」はまったく異なるポケモンであり、Nのゾロアからゾロアークに進化させることはできない点に注意が必要である。

アーケオス

『デヴォリューション』と組み合わせて2進化ポケモンをたねポケモンまで退化させることができる。かなり嫌らしいコンボなのは認めざるを得ないが、ゲームに勝つためのコンボデッキに仕上がるかどうかは懐疑的。現状嫌らしい止まり。

プロトーガ

ワザ『たいこのもくず』に注目。ゲームの後半では、プロトーガでポケモンexをワンパンできる場面も想定されるため、サイドの有利トレードを仕掛けることが可能である。アバゴーラに進化してジーランスの特性で『たいこのもくず』を宣言するなども考えられる。

ただし、進化前が「古びたふたの化石」である点がネックとなる。

ママンボウ

自分のトラッシュからポケモンをベンチに出すことができる。だんけつのつばさのような小型アタッカーで応戦するデッキに採用すると、実質的な「夜のタンカ」として活用可能。

クマシュン

相手のポケモンのワザをすべて封じるため、時間稼ぎとして機能する。相手が攻撃するには、ポケモンをにがす必要があり、それをクリアできない場合には1ターンを稼げる可能性が高い。

コントロールデッキに採用される余地は十分にある。

ツールスクラッパー

このカードの存在が「勇気のおまもり」「ヒーローマント」「ゴージャスマント」等の耐久系カードの価値を軒並み下げる。「ペパー」でサーチ可能。

「ツールスクラッパー」と似た役割を持つ「ジャミングタワー」は、「マキシマムベルト」や「きらめく結晶」等の攻撃系のカードを未然に防ぐ役割として活躍していた。環境に合わせてチョイスしたい。

ブレイブバングル

ヒビキのバクフーン、おまつりおんど等に採用。非ルール主体のデッキの「まけんきハチマキ」はすべて「ブレイブバングル」へ差し替え。

しかしヒビキのバクフーンもおまつりおんども、抱えている問題は「ブレイブバングル」で解決できることではない。(デッキの回転、デッキの相性の問題を抱えている。ブレイブバングルはその根本的な問題の解決に寄与していない。)

トウコ

サーチ系カード。初動を安定させるカードではないのがネック。基本エネルギーに限らず、特殊エネルギーもサーチできるのは強力。

プリズムエネルギー

たね限定であるが、すべてのタイプのエネルギーとしてはたらく。イイネイヌやグレンアルマ等のデッキに採用される。強力なエネルギーだが、昨今は基本エネルギーを加速するデッキが多いため、専用デッキ以外で見かけることはなさそう。

イグニッションエネルギー

1枚でエネルギー3個ぶんの働きをする。今後は「イグニッションエネルギー」の使用を前提としたポケモンが多くリリースされることが予想される。

このカードがトラッシュされるのは、自分の番の終了時である。たとえば、ゲッコウガexのワザ『ぶんしんれんだ』のコストとしてトラッシュすれば、その使用に伴うデメリットを相殺することが可能となる。

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