【SNSトレンドデッキ】バシャーモex解説

【バシャーモex】ジムバトル優勝デッキレシピ
チャンピオンズリーグ2025愛知 DAY1使用
【トレカキャンププロ アライケイト選手使用】

スタートデッキのバシャーモexを主軸にしたデッキ。
バシャーモexの特性【たぎるとうし】や非ルールのバシャーモのワザ『ごうかれんきゃく』を使い勝利を目指す。

良い点

  • バシャーモexの特性【たぎるとうし】
    バシャーモexの特性【たぎるとうし】はトラッシュから加速する基本エネルギーのタイプを選ばない+対象を選ばない。たいていこのような特性はタイプの指定があったり、ベンチポケモンにしかエネルギーをつけられない等の制約があるが、【たぎるとうし】は、さすが2進化ポケモンの特性。基本エネルギーなら意のままに操ることができる。これによりマシマシラの特性【アドレナブレイン】とのシナジーも用意できた。
  • エーススペック「シークレットボックス」
    バシャーモ&ピジョットの2進化2ラインの採用により、どうしても進化と殴り始めに時間がかかる。そこで「シークレットボックス」を採用。「ペパー」から「シークレットボックス」をサーチすることで、『ポフィン+エヴォリューション+次の番に使うサポート+ボウルタウン』を手札に加えることができる。これにより、2進化デッキ特有の「序盤の不安定さ」「殴り出しの遅さ」「ペパーから次のサポートに繋がらない問題」が一挙に解決し、タケルライコ等の殴り始めが早いデッキにも安定して戦えるようになった。
    2進化デッキに「シークレットボックス」を採用するのは昨今の構築トレンド。
  • モモワロウの採用
    このデッキの強みは2種類のバシャーモ。特に非ルールのバシャーモのワザ『ごうかれんきゃく』が強力であり、このワザを活かして戦いたい。
    しかしバシャーモのワザ『ごうかれんきゃく』はシェイミ1枚で封じられてしまう。そこでモモワロウでシェイミを処理する役割を担う。
自分の番
シェイミをバトル場に呼び、『ポイズンチェーン』を宣言。ワザのダメージで10点。
ポケモンチェック
毒のダメージで計70ダメージ。シェイミのHPは80で、まだきぜつしない。
相手の番
『ポイズンチェーン』のワザの効果で逃げられないため、そのまま番が返ってくる。
ポケモンチェック
毒で60ダメージ。ここでシェイミがきぜつ。
自分の番
相手の場にシェイミいないため、『ごうかれんきゃく』が通る。

モモワロウを有効活用することで、自分の番の前のポケモンチェック中にシェイミを処理できるため、バシャーモのワザ『ごうかれんきゃく』を通しやすくなっている。

悪い点

  • 攻撃するまでのハードルが高い
    盤面に複数の2進化ポケモンを用意しなければ強みを発揮できず、攻撃態勢に入るまでのハードルが高い。デッキとしての重さは環境の中でもトップクラス。
  • ダメージが低い
    このデッキの最大ダメージはバシャーモexのワザ『バーニングソルト』の200。相手のポケモンexをワンパンできぜつさせる破壊力を備えていないので、『ごうかれんきゃく』や【アドレナブレイン】を駆使して細かくダメカンを調整する必要がある。
  • ピン刺しが多い
    非ルールのバシャーモ、モモワロウ、夜のタンカ、すごいつりざお、リバーサルエネルギーなど、1枚採用のカードが多い。これらのカードがサイドに落ちた場合、ゲームメイクが大きく変化するため、スムーズに回すには練習が必要。
    デッキレシピを見たとき、1枚採用のカードが多ければ多いほど難易度が高いデッキといえる。これはポケモンカードのルール上、不変の事実である。

環境デッキ立ち回り

  • VSタケルライコ
    シェイミの採用がないため、『ごうかれんきゃく』が通りやすい。モモワロウによる縛りも有効。『ごうかれんきゃく』でサイド差を無理やり詰めるか、手札干渉と併せてバシャーモexの耐久力を活かしていくか、の2パターンの攻め方になる。ポケモンを進化させなければ自分の場にポケモンexは出ないため、ポケモンexを出すときは一気に複数体並べることで、タケルライコ側のプレイを難しくできる。
  • VSサーナイト
    サーナイトexをワンパンできない+マシマシラの数で劣るため、厳しいマッチアップ。
    マシマシラを優先的にきぜつさせて、自分のマシマシラを使えるようにするところからゲームプランを組み立てる。
  • VSドラパルト
    バシャーモ側の育成スピードが遅いぶん、ドラパルト側にも盤面を用意する時間を与えてしまう。「ボム+ボム+ナンジャモ+ファントムダイブ」はバシャーモに限らず、どのようなデッキでも耐えられないため、コダックでの対策が必要。【アドレナブレイン】の補助もあり、他のデッキに比べてコダックが倒されにくい点が評価ポイント。
  • リザードンex
    コダックで特性【カースドボム】を封じる。ピジョットexもアタッカーに加え、サイドを取られないように立ち回り、【アドレナブレイン】による同時きぜつを狙いたい。『バーニングダーク』でポケモンexがワンパンされるようなサイドの取り方は厳禁。
  • オーロンゲex
    【アドレナブレイン】による30ダメージの投げ合いとなるので、ゲームはバシャーモexとオーロンゲexの殴り合いが中心となる。マラカッチ対策として「フトゥー博士のシナリオ」は温存。「デヴォリューション」への対策も忘れずに行いたい。

まとめ

ポテンシャルは秘めているものの、環境デッキと比較すると、ややパワー不足は否めない。しかしこのデッキの真価は、デッキパワーで押し切るのではなく、流行中のポケモンに対して有利なアタッカーを柔軟に採用できるカスタマイズ性能の高さにある。この点において高く評価されるべきデッキ。

もっとも、「とにかく重い」+「対戦に時間がかかる」+「理解に時間がかかる」といったマイナス要素が並び、プレイの爽快感とは対極に位置するのも事実。調整を後回しにされる要素が満載なので、デッキの強さの割に使用者が少ないのも、致し方ないかなとは感じる。

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