更新日:3/11【火】
ポケカブックでは立ち回りを解説する際、「サイドの有利トレード」という言葉を使用します。
サイドの有利トレードとは?
各ポケモンが持つサイドの価値の交換のことを指します。ポケモンexはサイド2枚分の価値を持ち、非ルールポケモンはサイド1枚分の価値を持ちます。各ポケモンが自身のサイド価値を上回る成果を挙げることを、「サイドの有利トレード」と表現しています。
たとえば、非ルールポケモンがポケモンexをきぜつさせた場合、そのポケモンは自身のサイド1枚分の価値に対して2枚分の働きをしたことになり、これはサイドの有利トレードに該当します。
ポケモンカードにおいてサイドが劣勢の状況では、お互いの攻撃が順当に進む限り、サイドの等価トレードを繰り返すだけでは逆転することができません。
そのため、どこかでサイドの有利トレードを仕掛け、相手より多くのサイドを取る 又は 攻撃を耐えて相手にサイドを取らせないターンを作ることが重要となります。
そして、《サイドの有利トレードが行われることなく、このままゲームが進めばどちらが先に勝つのか?》
この戦略的な考え方を『サイドレース』と呼びます。
Nのゾロアークex立ち回り解説
VSドラパルト
ひたすらヒヒダルマの『ひだるまキャノン』を連発するマッチアップ。
ゾロアークexを前面に押し出し、ゾロアークex対して『ファントムダイブ』を宣言させる状況を作る。そしてレシラムの『パワーエイジ』によるカウンターを狙うのが理想的な流れ。
ゲームのポイント
- ゾロアークexを3体、ヒヒダルマを2体用意する。モモワロウexやレシラムを出す用のベンチスペースは空けておく。
- ドラパルト側のヨノワールはゾロアークexをワンパンしたり、ヒヒダルマの処理にも貢献するため思ったよりも厄介な存在。場合によってはドロンチを無視してヨマワルを倒す動きも視野。
基本的にゾロアークexとヒヒダルマ以外のポケモンは場に出さない。余計なポケモンを出さないことで、ゾロアークexに直接『ファントムダイブ』を宣言せざるを得ない状況を作る。
ゾロアークexに『ファントムダイブ』を宣言された場合、ドラパルトexをレシラムのワザ『パワーエイジ』でカウンターできるため有利。逆にゾロアークexを避けてヒヒダルマに『ファントムダイブ』を宣言された場合でも、非効率なダメカン配置を強いることができるため、結果的にアドバンテージを得られる。
VSテラスタルバレット
ヒヒダルマを育てることができるかどうかのマッチアップ。3パターンの『ひだるまキャノン』を駆使してサイドを取り切る。
『ひだるまキャノン』の使い方
- バトル場のホーホーとベンチのホーホーをきぜつさせ、サイドを2枚取る。
- 「まけんきハチマキ」を付けたヒヒダルマで、オーガポンみどりのめんexに『ひだるまキャノン』を使用。炎弱点によりきぜつさせ、更にベンチのホーホーもきぜつさせてサイドを3枚取る。
- 「まけんきハチマキ」を付けたゾロアークexで、ミュウexやラティアスexに『ひだるまキャノン』を使用。悪弱点によりきぜつさせ、更にベンチのホーホーもきぜつさせてサイドを3枚取る。
とにかくヒヒダルマに進化し、ホーホーをきぜつさせなければ押し切られてしまう。
この『ひだるまキャノン』によってテラスタルバレット側がもたつくことを期待するマッチアップだと認識しておく。
ゲームのポイント
- ゾロアークexは草弱点であり、オーガポンみどりのめんexのワザ『まんようしぐれ』で簡単にきぜつさせられてしまう。自分の番の終わりには『ひだるまキャノン』を宣言し、ゾロアークexのエネルギーを0個にしておきたい。
- テラスタルバレット側のポケモンexをワンパンする手段がないため、ガチグマアカツキexの採用を検討したい。(モモワロウexのワザ『イライラバースト』でもワンパンは可能だが、手張りで育てておく必要があるため、準備に時間がかかる。)
VSタケルライコ
タケルライコ側が先にサイドを1枚取得し、その後ゾロアーク側が2-2-2のサイドプランを達成しなければならないマッチアップ。つまりゾロアーク側は常に1ターンにサイドを2枚取る動きを維持しなければならない。
ゾロアーク側のサイド2枚取得方法
- ヒヒダルマのワザ『ひだるまキャノン』によるホーホー2体同時きぜつ。
- ヒヒダルマのワザ『バックドラフト』で、オーガポンexの草弱点を突く。
- 「くさりもち」や「マキシマムベルト」で加点したゾロアークのワザ『イノセントフレイム』。
- 終盤のモモワロウexのワザ『イライラバースト』。
- 終盤のガチグマアカツキexのワザ『ブラッドムーン』。
このマッチアップで有利にしたければ、「まけんきハチマキ」「リバーサルエネルギー」「カウンターキャッチャー」「くさりもち」「マキシマムベルト」「ガチグマアカツキex」等、対策カードを採用する。
例えば「まけんきハチマキ」は1ポイント、「カウンターキャッチャー」が1ポイント、「マキシマムベルト」は3ポイント、という風に評価し、各対策カードにポイントが与えられ、このポイントが定められた閾値を上回った時点でゾロアーク側が有利になる。という風な解釈のマッチアップ。
このマッチアップでは、対策カードを盛り込んだ分だけゾロアーク側が有利になり、怠ればそれだけ不利になる。「マキシマムベルト」や「ガチグマアカツキex」などは単体で大きな影響を与えるため、どの程度のリソースを対策に割くかが勝率に直結する。
VSリザードン
このマッチアップの鍵は、リザードンexが完成する前に『ひだるまキャノン』でどれだけ盤面を荒らせるかにある。特にスボミーが有効。グッズロックを仕掛けつつ、『ひだるまキャノン』で先制攻撃を仕掛けるのが理想的な展開となる。
グッズロックによりリザードン側の盤面展開を遅らせることで、進化前のリザードやベンチのポケモンを一方的に処理しやすくなる。そのため、リザードンexが立つ前にどれだけ圧力をかけられるかが重要。逆にリザードンexが完成してしまうと、一気に逆転される可能性が高い。
ゲームのポイント
- リザードンexやテラパゴスexはワンパンすることができないため立ち回りが難しい。
- 特にリザードンexはエーススペックが「マキシマムベルト」のパターンや、「カースドボム」からの加点要素もあり、ゾロアーク側の計算を狂わせてくるロジックが組み込まれている。あまりリザードンexと正面から向き合いたくない。
- リザードンexに進化してしまった場合、『イノセントフレイム』×2できぜつさせるしかない。
- リザードンexと相対して『イノセントフレイム』×2をする展開となった場合は、「マキシマムベルト」や「カースドボム」でサイドの逆転をされなければ良いのだが…。という雲行きの怪しい展開になってしまう。したがって、最善策としてはできる限り『ひだるまキャノン』で盤面を荒らし、リザードンexが完成する前にイージーウィンを狙うことが重要となる。
VSサーフゴー
このマッチアップでは、ヒヒダルマが「大車輪」の活躍を見せる展開になる。
そのため、「夜のタンカ」や「すごいつりざお」など、ヒヒダルマを使い回すためのリソースを慎重に管理することが重要となる。
ゲームのポイント
- 基本行動はヒヒダルマでワザ『バックドラフト』を宣言。炎弱点を突いてサーフゴーexをきぜつさせる。(トラッシュのエネルギーが5枚、まけんきハチマキ込なら4枚以上。)
- サイドを2枚先制できるならば『ひだるまキャノン』を宣言しても良い。
- ベンチにダルマッカ、ヒヒダルマを用意。「Nのポイントアップ」もすべてヒヒダルマに使用する。
- リソースのすべてをヒヒダルマに集中させることが、このマッチアップにおける最適な立ち回りとなる。
ゾロアーク側は常にヒヒダルマでサイドの有利トレードを仕掛けることができるため、かなり出遅れた場合でも逆転の可能性が見込める。
VSブリジュラス
レシラムの使い方が重要なマッチアップ。基本戦術としては、ひたすらワザ『イノセントフレイム』で相手を押し込んでいく形になる。しかしブリジュラス側はサポートの補助が厚く、ブリジュラス側の方がやや優勢にゲームを進めることができる。
ゲームのポイント
- ブリジュラス側は、レシラムのワザ『パワーエイジ』を警戒して『メタルディフェンダー』を使いにくい。そのため、基本的な行動は『レイジングハンマー』(80ダメージ)→『メタルディフェンダー』(220ダメージ)の流れを取ることになる。
- 一方、ゾロアーク側は『イノセントフレイム』による2パンを狙う形になり、実質的にお互い2パンの関係となる。したがって、どちらが先にサイドを有利に取るかが勝負の分かれ目となる。
- この点で、ブリジュラス側は「フトゥー博士のシナリオ」の採用により、安定した立ち回りが可能であるため、防御面でブリジュラス側に軍配が上がる。
ゾロアーク側が2パンを上回る速度でサイドを取得するにはモモワロウexのワザ『イライラバースト』でワンパンしたり、『ひだるまキャノン』でブリジュラスexに2体にダメージを与え、ガチグマアカツキexのワザ『ブラッドムーン』で2体抜きする等がある。
しかしこれらの戦略はいずれもリスクを伴う。(ボスの指令でモモワロウexを先にきぜつさせられたり、『ひだるまキャノン』でダメージを与えたポケモンをフトゥーで回収される等。)
だからと言って「ボスの指令」や「フトゥー博士のシナリオ」を過度に警戒するあまり、消極的なプレイになるのも得策ではない。割り切って攻める判断も必要となる。
VSサーナイト
サーナイトexは悪タイプが弱点であるため、ゾロアーク側は常にプレッシャーをかけられるマッチアップ。
ゲームのポイント
- ヒヒダルマのワザ『ひだるまキャノン』で2枚取りを狙う。
- 『イノセントフレイム』と『ひだるまキャノン』のどちらでも即座に使用できるよう、盤面を整えておくことが重要。
- ゾロアーク側の攻撃が止まらなければ負けることはない。無理に『ひだるまキャノン』を使わず、盤面と山札を強くすることを意識する。
VSブースター
ヒヒダルマのワザ『ひだるまキャノン』を用いてホーホーを早期にきぜつさせることが最優先事項となるマッチアップ。ブースター側との正面対決では不利な展開になりやすいため、どこかで相手の攻撃の手が止まるように立ち回りたい。
ゲームのポイント
- オーガポンいどのめんexの『げきりゅうポンプ』で盤面を荒らされたり、ブースターexのワザ『カーネリアン』でゾロアークexをワンパンされてしまう。
- どちらも1回は通しても良いが、2回目は通さないように手札干渉を絡めながらホーホーをきぜつさせる。
- 「まけんきハチマキ」が大切。『ひだるまキャノン』(90ダメージ)+『イノセントフレイム』(200ダメージ)の2パンでブースターexをきぜつさせる。
- リーフィアexを警戒。リーフィアexのワザ『あおばのあらし』は「相手のポケモン全員についているエネルギーの数x60ダメージ」。
- ゾロアークexは草弱点なので、リーフィアexにはコスパよくワンパンされてしまう。盤面にエネルギーを3枚以上残さないようにする。
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