更新日:11/13【水】
レジドラゴVSTAR環境評価メモ
- タケルライコデッキから「勇気のおまもり」の採用がなくなりつつある。それに伴いジャミングタワーの採用を見送った構築もある。
- 構築はほぼ固定状態。
- 超電ブレイカー環境の結論デッキと評されている。(最終的に多くの上級プレイヤーが選択するため)
超電ブレイカー収録カードによる構築変化
・グラビティーマウンテン
2進化ポケモンの最大HPを「-30」する。スタジアムの選択候補として挙がる。ルチャブルの特性【フライングエントリー】から『トライフロスト』でアーケオスを2体同時きぜつさせるコンセプトが可能。
環境デッキに対する立ち回り
レジドラゴVSTAR【オーガポン型】
オーガポンみどりのめんexの登場により爆発的にシェア率を伸ばしたデッキタイプ。
シェア率が爆発的に伸びた理由の最も大きな要因は現代ポケモンカード最強のワザ『ファントムダイブ』の再現性にある。
ポケモンカードでの再現性とは、意図した現実の実現率を指す。レジドラゴの場合の再現性、その多くは先攻2ターン目の『ファントムダイブ』の実現率のことをいう。
これが圧倒的に本家ドラパルトデッキより高く、『ファントムダイブ』の再現性が評価されたという背景がこのレジドラゴブームの発端である。
VSリザードン
1体目のレジドラゴVSTARにサイド3枚ぶんのはたらきをさせることができたら勝つマッチアップ。
レジドラゴVSTARでサイドを3枚取ることができたらオーガポンexでカウンターを繰り返す流れとなる。このマッチアップは2体目のレジドラゴよりもオーガポンexの方が価値が高い。1体目のレジドラゴを作ってしまったら残りのリソースは2体のオーガポンexの育成に注いでしまったほうが勝ちやすい。(かがやくリザードンが出てくるパターンまで相手が粘ってくる可能性があるので、4枚目の草エネルギーをつけることも視野に。そのためリザードンに勝つためにも草エネルギーの採用は最低でも7枚以上を推奨。)
ゲームの方針としてはドラパルトexのワザ『ファントムダイブ』で倒せるポケモンから倒していく。その中でもポッポを狙うとリザードン側が細かい動きができなくなるため、優先的に倒したい。もし倒せるポケモンがいなければマナフィに6個乗せておくとルチャブルの特性【フライングエントリー】で倒せるようになる。
かなり過激だが「ボスの指令」でロトムVを狙うことで、【フライングエントリー】と組み合わせて最短の1ターンで勝利条件のサイドを3枚を満たすことができる。後続が育ちにくくなる、「ナンジャモ」からの手札事故など、リスクを伴うため非推奨ではあるが噛み合わせが悪く出遅れたときはこの手段を用いても良い。
とにかくスピード重視で前半に取れるだけのサイドを取りに行けば、あとはオーガポンexのワザ『まんようしぐれ』を宣言するだけの単純なゲーム展開になる。
序盤にレジドラゴVSTARはリザードン側の1回の攻撃では倒されないため、レジドラゴ側が先に攻撃ができれば負けることは少ない。
かなりのハイスピードゲームになるため、リザードン側がゲームについてこられないことが多い。特にステラミラクル以降のボムリザは、ことレジドラゴ戦においてはヨノワールラインがすべてノイズとして乗っているため、手札の充足という観点においてもレジドラゴ側のスピードに満足に対応することは難しい。
VSドラパルト
レジドラゴ側がドラパルト側の継戦能力を断つことがどうかが焦点となってくる。(順当な殴り合いではレジドラゴ側が不利。速攻で倒して育成が間に合わない状態し、ドラパルト側の継戦能力を奪う。)
ドラパルト側が先に全部進化してしまうと『ファントムダイブ』の効きが悪い。おまけにこちらは『ファントムダイブ』に弱いポケモンしかいないため、序盤に仕留めきれなければ耐久力の差で逆転される。本来2進化デッキにしては『ファントムダイブ』+『デヴォリューション』で攻めるのが定石であるが、レジドラゴデッキに『デヴォリューション』の採用はできないため、ドラパルト側がたねポケモンを進化してHPを底上げするたびに勝利からどんどん遠ざかってしまう。
ポイントを要約すると
①ドラパルト側がレジドラゴ側のスピードについてこれるかの勝負になる。
②ただし、ドラパルト側は攻撃速度に不安がある。
③ドラパルト側の殴り出しが遅ければ遅いほどレジドラゴ側が圧倒する。
④ゲームはドラパルト側の都合で進行する。少しでもドラパルト側の盤面が悪ければ無理をして『きょくらいごう』や『ロストインパクト』で倒して継続のエネルギーを求め続けても強い。
ドラパルト側に「まけんきハチマキ」の採用があった場合は最悪。2回の『ファントムダイブ』でレジドラゴ2体が倒されてしまう。(前230、後ろのドラゴに60、次のターンボスの指令で同じことをやる。)レジドラゴ側は相手のドラパルトex1体に蹂躙されて継戦能力を失う。
VSタケルライコ
プライムキャッチャー採用型
スタジアム「ジャミングタワー」を採用して、タケルライコ側の「勇気のおまもり」の効果を無効化させることができれば勝率は大幅に改善する。
レジドラゴ側が先にサイドを取るパターン、タケルライコ側が先にサイドを取る2パターンがあり、いずれのパターンでも「ジャミングタワー」が有効にはたらく。
レジドラゴ側が先にサイドを取るパターン
ギラティナVSTARのワザ『ロストインパクト』を使う。ここで「勇気のおまもり」がついたタケルライコexが『ロストインパクト』を耐えようが、オーガポンexを倒すことになろうが、先サイドを2枚取るきっかけを得たことで既に勝ち同然。
「ジャミングタワー」でタケルライコexの「勇気のおまもり」の効果を消してHP超過によるきぜつさせ、次の攻撃からかがやくリザードンを使ってサイドを取ることで取得サイド2-2-2の最速4ターン勝利を実現することができる。
タケルライコ側が先にサイドを取るパターン
後攻1ターン目からかがやくリザードンの育成に入る。2ターン目から『かえんばく』を積極的に狙っていく。そのため、イキリンコexの『きあいをいれる』でかがやくリザードンにエネルギーをつけておいても良い。
かがやくリザードンを全面に出しつつ、【レガシースター】でかがやくリザードンの戦いを補助するように立ち回る。そのため、「すごいつりざお」や「夜のタンカ」等の回収カードはかがやくリザードン用に取っておく。
【レガシースター】は「ナンジャモ」「プライムキャッチャー」「ジャミングタワー」が回収の対象となる。これらの3つを組み合わせて、タケルライコ側がかがやくリザードンを攻撃しなければならないターンを作る。
レジドラゴ側は何度もかがやくリザードンをぶつけて、3回の『かえんばく』でサイドを6枚取り切る。
ポケモン回収サイクロン採用型
オンバーンexのワザ『おんみつひこう』を駆使して勝つ。「ポケモン回収サイクロン」でベンチポケモンを回収して、ベンチが0体の状態でレジドラゴVSTAR単独で『おんみつひこう』を成功させるが速いか、先にタケルライコ側がサイドを取り切るが速いかの競争となる。
ぶん回しすぎてタケルライコ側より山札が少ないと山札切れ負けもあり得るため、何かと制約の多い戦法。
レジドラゴVSTARで単独『おんみつひこう』を成功させるには自分はベンチポケモンを4体までしか出してはいけない条件がある。(相手に倒されて2体、ポケモン回収サイクロンで1体、レガシースターでポケモン回収サイクロンを再度使用して1体の計4回でベンチポケモンを処理してレジドラゴVSTAR1体のみにする。)
ベンチの5体目を出してしまうと「ボタン」や「フトゥー博士のシナリオ」が追加で必要になる。
VSレジドラゴ【ミラーマッチ】
かがやくリザードンを巧みに操って戦う。ドラパルトexのワザ『ファントムダイブ』でベンチのレジドラゴVSTARに30ダメージを乗せつつ、そのレジドラゴをかがやくリザードンのワザ『かえんばく』の250ダメージできぜつさせる。VSタケルライコと同じような要領で戦う。
要点を整理すると
- かがやくリザードンを要所で挟むゲームになる
- あらかじめ30ダメージを乗せておくことで『かえんばく』圏内に入れる
- 攻撃を耐えるための『アイアンローリング』は「プライムキャッチャー」でかわす
レジドラゴミラーはいかにかがやくリザードンを通すかのゲームになる。
細かいプレイとなるが、かがやくリザードンを起動したは良いものの、『かえんばく』を使った次のターン、『かえんばく』の反動で動けないとなると本末転倒。かがやくリザードンを起動する際には相手プレイヤーがパスしてくることも考えて、ポケモンを入れ替える手段も用意しておかなければならない。かがやくリザードンが出てくるタイミングでは既に「ポケモンいれかえ」等の入れ替え手段が残っていないことが多く、このかがやくリザードンを放置するパスが案外、効果抜群のケースがある。
レジドラゴデッキのエーススペックが「ポケモン回収サイクロン」多数派から「プライムキャッチャー」多数派へと遷移したのは、ミラーマッチ増加が原因。ミラーマッチでは基本的にベンチを呼ぶマッチアップであるため、「プライムキャッチャー」でないと勝つことが難しい。
WCSの配信で放送されたミラーマッチ(Isaiah選手(米)VSヤマグチヨシユキ選手)では、Isaiah選手がキュレムのワザ『トライフロスト』をオーガポンex、キチキギスex、イキリンコexに2回当てて後攻にも関わらずサイド6枚を3ターン最速取りをした。この戦法は、相手の場の状況と自らの高い手札満足度を必要とするため発動条件のハードルは高いが、ことミラーマッチにおいては最強の戦法。
以下はナイトワンダラー環境での立ち回り。メタゲームの遷移を提示するため、下記文章は削除せず記録しておく。
ゲームの基本的な方針として相手のイキリンコexやミュウex、特性【フライングエントリー】で10乗せたオーガポンexをヒスイヌメルゴンVSTARのワザ『アイアンローリング』で倒すことができた方が有利になる。そのためエーススペックはベンチを呼び出せる「プライムキャッチャー」、負け筋を消すことができる「ポケモン回収サイクロン」どちらも有効にはたらく。
ゲームの考え方の基礎を提示すると、
- バトル場のポケモンの飛ばし合いになると先手が勝つ
- しかし攻撃はレジドラゴVSTARで行うため、カウンターをされたら育てたレジドラゴVSTARを先に失うのは先手側
- 先手側は相手のバトル場のオーガポンexやレジドラゴV等と自分の育てたレジドラゴVSTARをトレードすることとなるため、相手のポケモンを即きぜつに踏み切ることに旨みがない
- そしてここでカウンターをされると先手は即2体目のレジドラゴVSTARの用意、更にはかなり無謀に近い要求の高い3体目のレジドラゴVSTARの育成も視野に入れる必要もでてくる
- 前項4を満たす戦い方が叶わない以上、何かしらの別ルートで戦う必要がある
という考え方の基礎の元、ヒスイヌメルゴンVSTARの『アイアンローリング』で粘ってお互いに「ボスの指令」を有効に使うチャンスを待ち続けるという構図ができあがる。これは3体目のレジドラゴVSTARを育成することが非常に困難であるため、無傷のレジドラゴVSTARをワンパンする権利を相手に渡してはいけないという意味合いの方が強い。(3体目が育たないことはないが、【レガシースター】で攻めるためのカードを育成に回さなければならないこと、そして【レガシースター】を切ったとしても3体目育成は少し高望みな選択肢だと感じている。)
結論、先手側が『アイアンローリング』で粘る選択をする以上、後手側も応じる他なく、「ボスの指令」でイキリンコ等の負け筋ポケモンを『アイアンローリング』で倒して、『アイアンローリング』を解除することなく勝利までのターンを短縮できた方が勝つという流れになる。
VSサーナイト
サーナイト側の動き出しが遅いため、対戦内容はほぼ毎回同じ展開となる。このマッチアップのキーポイントを一言で言えば、レジドラゴ側がいかにリソースを温存して動き出すことができたかというゲームになる。
序盤は『ファントムダイブ』を連発する。そしてサーナイト側が動き出すタイミングで『アイアンローリング』か『おんみつひこう』に切り替える。
ここで『アイアンローリング』(又はおんみつひこう)を宣言されるとサーナイト側はバトル場のレジドラゴVSTARを倒すことができないため、ベンチポケモンを狙うしかない。
サーナイト側がベンチポケモンを狙う手段は2つ。
①.サケブシッポ(フワンテ)でミュウexやイキリンコexを狙う。
②.サーナイトexの『ミラクルフォース』でオーガポンexを狙う。
①の場合は「ボスの指令」から『ファントムダイブ』で切り返す。②の場合は『きょくらいごう』で切り返す。このマッチアップはこのドンピシャの切り返しができるかに全てが詰まっている。
冒頭の、リソースを温存して動き出すことができたか、というのはここに集約されている。①は「ボスの指令」、②は『きょくらいごう』で使ったエネルギー復帰カードを必要とする。つまりこの必要カードを手札に握っている確率を少しでも上げるためにも序盤のリソースの温存が鍵となる。(このタイミングまで【レガシースター】を温存することができるのが最も良い。)
この切り返しが成功した時点でレジドラゴ側はサイドを4枚以上取得しているところまでゲームが進んでいることが多いため、2体目のレジドラゴVSTARで『アイアンローリング』を連発すれば勝ち。というのがこのマッチアップのおおまかな流れである。
サーナイト側がマシマシラのワザ『サイコトリップ』のこんらんでなんとか1ターンを作ろと企ててくるケースは少なくない。入れ替えカードが無く、安全にこんらん状態を解除できない場合、何もしないよりかは「こんらん」のコインを投げる選択をしても良い。仮に失敗したとしても1回目の失敗は大抵許される。それほどレジドラゴ側は前半リードできる。
VS大空洞パルキア
先に攻撃できた方が有利にゲームを進めることができる。
できる限りベンチの数を絞りながらレジドラゴVSTARを育てることができるなら、それが最強の動き。『アイアンローリング』を使わずとも『あくうのうねり』を耐えることができる状態がベスト。
次案
『アイアンローリング』で1回耐えた後に『ファントムダイブ』と繋いでいく。1体のレジドラゴVSTARに2回攻撃させることを意識する。
ただ、いずれの戦法も先攻有利ゲームを覆せるほどのパワーはない。このようなパワーのぶつかり合いを計略だけで乗り越えようとするにしても限度がある。
VSボムパルキア
先攻、後攻問わずサイドを一気に3枚取ってしまう選択肢が強い。(トライフロストでヨマワル×3やファントムダイブでイキリンコex+ヨマワルでサイドを3枚一気に取る。)
3枚サイドを取られてしまうとパルキア側はカースドボムを使用すると、次のターンの返しに『ロストインパクト』を宣言されるだけで負けてしまう。そのため3枚一気取りされた次のターンにはパルキア側は勝利するorボムを諦めるの選択肢を選ばなければならない。前者は相当難しいため、概ね後者を選んでくる。そのため、サイドを3枚一気取りすることで実質的にパルキア側のボムを封じることができる。
後半パルキア側はガチグマexの『ブラッドムーン』を宣言してくるため、『ブラッドムーン』の返しに合わせて手札干渉+『ファントムダイブ』を宣言。この時にレジドラゴ側はサイドを取らないようにしてキチキギスexの特性『さかてにとる』を封じる。
パルキア側はガチグマexを逃がすことができず棒立ちでターンが返ってくることが多いため、次のターンの攻撃でまとめてサイドを取って勝利する。
とにかく『ファントムダイブ』はドラパルトexで宣言する時も然り、HP210のポケモンをきぜつさせないという選択肢が強い。
VS古代バレット
『トライフロスト』でアタッカーを一掃することを目指す。
『ファントムダイブ』でトドロクツキに3個ずつダメカンを乗せていく。その後、『トライフロスト』でトドロクツキを一掃する。
トドロクツキに「ブーストエナジー古代」がついていればこのプランは通らないが、今のレジドラゴデッキのほとんどにはタケルライコ対策として「ジャミングタワー」の採用があるため、このプランを補強してくれる。
古代バレット側には逃げるためのカードがないため、終盤かがやくゲッコウガをバトル場に出さざるを得ない状況にすればレジドラゴ側の勝利。
VSパオジアン
レジドラゴデッキにとってパオジアンは後攻から攻撃してこないタケルライコ。(レジドラゴ側にとって『げっこうしゅりけん』も『ごっつぁんプリファイ』も意味がないため、有効な攻撃手段が『ヘイルブレード』のみ。そのため、レジドラゴにとってパオジアン側の動きは全てにおいてタケルライコの劣化版となる。)
「プライムキャッチャー」でセグレイブを呼びつつ、ルチャブルの特性【フライングエントリー】でセビエに10ダメージを乗せつつ『ファントムダイブ』を宣言してセグレイブラインを一掃する。
VSロストバレット
ロストバレット側が「アクロマ」を冠するカードを使用するため、キュレムは直に場に出してそのままバトルに参戦させるのが良い。ロストバレット側のベンチにマナフィがいたとしても関係なくキュレムは参戦させる。『トライフロスト』がベンチに通らずとも、そもそもキュレムのHP130で1エネ110ダメージというスペック自体がロストバレットに対して強い。
ルチャブルの特性【フライングエントリー】でマナフィにダメカンをのせ、毎ターン『ファントムダイブ』できぜつさせる。ロストバレット側はキュレムのワザ『トライフロスト』による3体きぜつを防ぐために毎ターン「すごいつりざお」や「夜のタンカ」でマナフィのリカバリーをしなければならないため、面倒な要求を突きつけながらゲーム進めることできる。
レジドラゴ側がロストバレットをイージーウィンすることは多分にあるが、ロストバレット側がレジドラゴをイージーウィンすることはそうそうない。単純にデッキ60枚を総合したパワーの差がありすぎる。
VSルギア
超電ブレイカーでスタジアム「グラビティーマウンテン」が収録された。このカードでアーケオスのHPを30下げる+ルチャブルの特性【フライングエントリー】+『トライフロスト』でアーケオス×2を一掃できる。このコンボでアーケオスは1ターンぶんの【プライマルターボ】しか使えないため、残りのポケモンは手張りで育てるしかない。「シンオウ神殿」で対策するより遥かに期待値の高い対策方法となっている。
お互いの理想展開をぶつけ合うならルギア側が勝つゲームになる。
「レガシーエネルギー」や「ミストエネルギー」、「Vガードエネルギー」とレジドラゴ側の計算をズラす手段のオンパレードであるため、対戦のテンプレを提示することが難しい。
『ファントムダイブ』の通りが悪いため、ワンパンワザでサイドの有利トレードをしかけていかなければならない。しかし『ロストインパクト』を耐えるための「Vガードエネルギー」や、チラーミィを守るための『ミストエネルギー』など、ルギア側は後出しでレジドラゴ側の攻撃に対応することができ、引き出しの多さでルギアに軍配が上がる。そのため、レジドラゴ側に困ったらこれをしとけ!といった都合の良い立ち回り方がない。
とりあえず、チラーミィが待機していると『スペシャルころころ』でレジドラゴVSTARを倒されてサイドの有利トレードが発生するため、チラーミィはキュレムのワザ『トライフロスト』で一掃するという前提からバトルはスタートする。ルギア側は当然それを警戒しているので、チラーミィを出す、出さないの微妙な駆け引きを持ちかけてくる。
ただ聞き及んでいる通りルギアデッキは安定性が欠ける。実際の対戦はルギア側が2.3ターン遅れてゲーム開始という展開が多分にあるため、アーケオスが出てくる前にサイドを稼いで押し切る展開も珍しくない。
入っているカードだけでアレコレ比べるとレジドラゴ側は手も足もでないが、100回も対戦すると案外いい勝負をするのではないだろうか。
デッキ解説
デッキの特徴と回し方
レジドラゴVSTARのワザ『りゅうむそう』を使ってトラッシュのドラゴンポケモンのワザを使い分けて戦うデッキ。レジドラゴVSTARはリリースされてからかなりの期間が経つが、ワザの要求エネルギーが重く、第一線で活躍することは難しかった。(ドラゴンポケモンのワザも弱かったというのもある)
そんな中、変幻の仮面収録のオーガポンみどりのめんexの特性【みどりのまい】によりエネルギーを供給する手段を得て爆発的に普及した。
回し方はとにかく速攻。手張り+「エネルギーつけかえ」を駆使してレジドラゴVSTARを2ターン目から攻撃に移行させる。あらゆる状況に合わせてワザを選択することができ、速攻デッキでありながらも柔軟性も兼ね備えている。ただ、基本的にはドラパルトexのワザ『ファントムダイブ』が最強。より良いワザがあれば、『ファントムダイブ』以外を選ぶという考え方で立ち回る。
レジドラゴデッキは特性【レガシースター】の影響もありリソースの切れ方がハンパではないため、レジドラゴVSTARの3体目を育成することはできない。レジドラゴVSTAR×2体と、オーガポンexやかがやくリザードンでサイド6枚の取り切りを目指す。
採用カード解説
ポケモン回収サイクロン
- たねポケモンexに対して単独『おんみつひこう』に貢献
- 入れ替えカードとして使用
- 負け筋を消すために回復カードとして使用
- スタートしてしまったキュレムやタケルライコexを回収。等
「このポケモンが手札に戻って回復した瞬間負け」や「単独おんみつひこうで負け」等の多く場合は詰み盤面を作ることに貢献する。
プライムキャッチャー
1ターンに詰め込むことができる情報量を増やすことができる。特に先攻2ターン目に「プライムキャッチャー」+ルチャブル特性【フライングエントリー】+『ファントムダイブ』は最強。これを食らって戦闘を継続できるデッキは少ない。
「ポケモン回収サイクロン」と比べてどちらが良いかと聞かれると非常に甲乙つけ難いが、個人的には「プライムキャッチャー」の方がレジドラゴデッキの良いところを引き出せているように感じる。
オンバーンex
ワザ『おんみつひこう』でたねポケモンからのワザのダメージを防ぐ。
この『おんみつひこう』のワザのダメージを防ぐ効果はベンチに下がってしまうと消えてしまうため、多くのデッキは「カウンターキャッチャー」+「ボスの指令」で『おんみつひこう』の効果を消すことを企てる。しかし「ポケモン回収サイクロン」でベンチポケモンを0にしてしまうとこの効果を解除する手段はない。詰み盤面を形成することができる。
オノノクス
『アックスダウン』は、多くの場合はドラパルトexの「ネオアッパーエネルギー」を咎める手段となる。ルギアデッキも特殊エネルギーが多いため有効だが、「ミストエネルギー」がついていると効果がない。
実は『りゅうのはどう』の方が使うことが多く、ポケモンVやたねポケモンexをコスパよくきぜつさせることができる。(ギラティナV、ルギアV、パオジアンex等)
レジドラゴデッキは200ダメージ以上を出そうと思った時は『きょくらいごう』か『ロストインパクト』のいずれかしかないが、どちらもエネルギーを消費する。『ファントムダイブ』より強く使える場面は少ないが、『アックスダウン』以外の使い道があることも覚えていた方が良い。
キュレム
2進化デッキに対して序盤にマナフィ置きを強制させるカード。場合によっては2ターン目に実質決着となることも多い。
序盤に①特性【レガシースター】を温存できている、②ベンチにマナフィが出ていない。この2つの条件を満たしているなら『トライフロスト』で押し切れる。エネルギーをすべてトラッシュしてしまうため、その後の「ナンジャモ」には要警戒。(【レガシースター】を温存できているかどうかはこのナンジャモを警戒している。)
ドラパルトex
レジドラゴブームを作ったキッカケ。ポケモンカード屈指のワザ『ファントムダイブ』を持つ。
なぜ『ファントムダイブ』が強いかというと、ダメージの効率が良いから。
例えば『きょくらいごう』で350ダメージでワンパンしたとしても1度に取得できるサイドは最大で2枚。しかし『ファントムダイブ』は1回の攻撃で2枚、3枚、噛み合わせによってはそれ以上を1ターンで取得することができる。
この1ターンで取得できる、というのがポイント。1ターンで一気にサイドを取ることによって「ナンジャモ」や「ツツジ」で手札の枚数を少なくさせられずに済む。相手ポケモンを同時にきぜつさせるというのは、相手が逆転のために行う有効的な手札干渉の回数をそれだけ削っていることになる。
この類まれなるダメージ効率の良さが評価されて『ファントムダイブ』は現代ポケモンカード最強のワザと評価する人も多い。
タケルライコex
青天井ワザ要員。『きょくらいごう』で行う純粋なワンパン。レジドラゴデッキはエネルギーの復帰手段がないため、『きょくらいごう』はフィニッシュワザとなる。
ただし、タケルライコexでスタートしたら面倒なことや、そもそも終盤には『きょくらいごう』を使うまでもなく白黒ハッキリしていることが多分にあるため、採用を見送る人も多い。
VSドラパルト戦では活躍する。
ギラティナVSTAR
『ロストインパクト』で280ダメージを出す。ポケモンVSTAR、特にミラーマッチで役に立つ。タケルライコexと役割が似ているためどちらか1枚が選出されることが多い。ワザを使うとエネルギーはロストされるため、配分は気をつけなければならない。
ロストゾーンが10枚溜まっていないため『スターレクイエム』を使うことはできない。
ヒスイヌメルゴンVSTAR
『アイアンローリング』で相手のワザを軽減する。HP満タンの状態で宣言すればワンパンされることはそうそうない。レジドラゴ自体がHP280とそこまで耐久に優れていないため、場持ちを良くすることができる。
『アイアンローリング』で-80軽減をするとレジドラゴVSTARをワンパンするには360ダメージが必要。これは現環境で捻出するにはかなり難しい。つまりミラーに強い。
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