コダック
特性【しめりけ】
このポケモンがいるかぎり、おたがいのポケモン全員は、そのポケモン自身をきぜつさせる効果の特性が、すべてなくなる。
ロケット団栄光環境より、ジムプロモカードとして収録されるコダック。コダックは環境の中心にいるボムドラパに対するメタカードとしてリリースされる。SNS上では、コダック収録後のドラパルトの立ち位置について日々議論が深められている。
コダック収録後のドラパルトの立ち位置は変わるか?
結論:あまり変わらないと予想するプレイヤーが多い。
理由は以下の3点。
1.クレッフィの特性【いたずらロック】で特性【しめりけ】を止める
クレッフィをバトル場に出すことで、コダックの【しめりけ】はなくすことができる。これにより従来どおりヨノワールの【カースドボム】を使用可能。
コダックという1枚の対策に対して、クレッフィ1枚で対抗できる構図はコスパが良く、ボムドラパのコンセプトを歪めず採用できる。
2.ルチャブルの特性【フライングエントリー】とファントムダイブの余波60でコダックをきぜつさせる
この動きは、既存の構築で実践可能。
ただし「勇気のおまもり」による補強や、「夜のタンカ」によるコダック再利用といった懸念要素も存在する。
この手段のみでコダック対策は完了したと考えるのは慢心だが、手札干渉と組み合わせることで、コダックを処理できるゲーム展開は十分にある。
いくら成功の期待値が低いとはいえ、ボムドラパ側の構築を一切変えず、プレイだけでコダックを突破し得る選択肢が残されているこの状況、コダック側にとっては都合が良くない。
3.コダック側のベンチとデッキスロットの圧迫
コダックを採用する側の事情。
単純にコダックに1枠割くベンチコストが重い。そしてコダックが圧迫しているのはベンチだけではない。
コダックを置く以上、前述の「ルチャブル+ファントムダイブ」のコンボをケアしなければならない。そのためには、「勇気のおまもり」での補強や、ゴルダックへの進化といった追加リソースを割く必要がある。つまり、コダックをベンチに置いたのみで『ヨノワール対策完了!はい、終わり!』とはならない。
コダックによるヨノワール対策を成立させるには、ある程度追加でリソースを支払わなければならない。そのため、コダックは実質的に「ベンチ1枠、デッキスロット1枠以上のコスト」を食っていると考えるべきである。
総評
以上3点から、コダック1枚でドラパルトの動きを完全に封じることは難しい。
さらに、コダックを採用する側は、ドラパルト以外のデッキにも勝たなければならない。
ベンチやデッキのリソースを割いてまでコダックを投入することで、対策したはずのカードによって自らが不自由になるメタカードの逆説的なリスクを抱えている。コダック採用側はドラパルトに勝ちつつ、他にも勝つ。この選択の塩梅が問われている。
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