ゼクロムex+シビビール解説

【ゼクロムex/ミライドンex】ジムバトル優勝デッキレシピ
サンプルレシピ

先攻1ターン目にミライドンexの特性【タンデムユニット】でベンチを展開し、2ターン目からテツノカイナexのワザ『ごっつぁんプリファイ』を狙うデッキ。このデッキは行えるアクションに自由判断の余地が少なく、全体として簡単である。
ここでいう「いい意味で簡単」とは、プレイが分かりやすく、ミスが生じにくいことを指す。一方、「悪い意味で簡単」とは、相手に手の内を読まれやすいことを意味する。

良い点

  • たねポケモン主体のデッキ
    アタッカーがすべてたねポケモン。進化のハードルがないぶん、殴り始めが早い。
  • テツノカイナexのワザ『ごっつぁんプリファイ』
    先攻2ターン目の『ごっつぁんプリファイ』でサイドを2枚ずつ取得できる。進化ポケモンが多い現環境で強い立ち回りをすることができる。

悪い点

  • ワザのバリエーションが少ない
    『ごっつぁんプリファイ』でサイドを取得できない相手には途端に不利になる。非ルールのアタッカーも採用していないため、サイドを奇数調整にすることも難しい。

各対面

  • タケルライコ
    『ごっつぁんプリファイ』の通りが悪い上に、コライドンとチヲハウハネの対処ができない。
    Tier1のタケルライコを割り切る判断が正しいとは言い難く、タケルライコ対策を盛り込むたびにこのデッキのスピード感を犠牲にしてしまう。このデッキをトーナメントシーンで活躍させるには、タケルライコのシェア率が減少するまで待つしかない。
  • マリィのオーロンゲ
    オーロンゲを倒すため生まれたコンセプトのようなもの。マラカッチケアの「プライムキャッチャー」を温存して3回の『ごっつぁんプリファイ』で押し切りたい。
  • ドラパルト
    テツノカイナ→ゼクロムルート。『ファントムダイブ』を2回宣言される前に押し切りたい。このデッキが有利というより、ドラパルト側に求められるアクションのハードルが高い。
  • リザードン
    『ごっつぁんプリファイ』でサイドを2枚取った返しの『バーニングダーク』で倒されてしまう。テツノカイナexに「勇気のおまもり」を貼ってケアしたい。手札干渉後にリザードンexをワンパンするのは難しく、要求値は高い。テツノカイナexでサイドを4枚取れたら勝ち、取れなければ負けというイメージ。
  • ブリジュラス
    『ごっつぁんプリファイ』の通りが悪いため不利寄り。『アームプレス』でサイドを取りつつ、最後にゼクロムexを通したい。
  • バチュルバレット
    ピカチュウexがやや重め。「ボスの指令」とテツノツツミで躱す必要がある。

まとめ

簡単にまとめると、1体のテツノカイナexの『ごっつぁんプリファイ』でサイドを4枚取れる相手には有利。それが叶わなければ不利、と非常にわかりやすい構造のデッキ。広く環境に対応する万能型というよりは、特定の相手に対して活躍するワンポイントリリーフ的な性質を持つ。

シビビールの登場により、ミライドン軸のデッキは強化された。エレキダイナモとエレキジェネレーターの二段構えにより、先攻2ターン目の『ごっつぁんプリファイ』の成功率は大きく向上している。

2進化ポケモンが多い現環境であるため、有利に戦える対面もそこそこある。
とはいえタケルライコは絶対に無視することができず、結局このデッキの行く末は個人がタケルライコの立ち位置をどのように評価するかによって決まる。

ゲーム速度は4ターンでの決着を目指す環境最速。このゲームスピードに引きずられて相手がキチキギスexを場に出すことまで描くのであれば、ゼラオラを採用しても良い。

現状ゼクロムexの高火力はやや持て余している印象がある。次の弾に収録されるM進化ポケモンたちが環境に参入してからが本領発揮か。

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