ロトムバレット『ガジェットショー』解説

【ロトムバレット】ジムバトル優勝デッキレシピ
デッキコード

ロケット団の栄光収録『ロトム』のテーマデッキ。相手のデッキに合わせてロトムのタイプを変え弱点を突いて戦う。

良い点

  • 非ルールポケモン
    倒されても相手に取られるサイドは1枚のみであるため、サイドレースを優位に進めやすい。
  • たねポケモン主体
    進化ポケモンを採用していないため、エネルギー条件さえ満たせば即座に攻撃に移行できる。
  • エネルギー要求
    エネルギーのタイプ要求が《無色2個》と軽く、「カウンターゲイン」や「アカマツ」との相性が良く、毎ターン安定して攻撃を継続しやすい。特にポケモンのどうぐを多く採用するコンセプトとカウンターゲインの採用は理にかなっている。

悪い点

  • ダメージが低い
    ロトムのワザ『ガジェットショー』の最大ダメージは240(大空洞でベンチ8匹計算)。その最大240のダメージを出すためのハードルも高く、再現性に乏しい。弱点を突かない限り、ポケモンexをワンパンすることは困難。
  • デッキスロットの圧迫
    『ガジェットショー』の条件を満たすために大量のポケモンのどうぐを採用する必要がある。しかしこれらのカードは序盤の展開に寄与せず、肝心の序盤に関して言えばポケモンのどうぐはただのノイズカードでしかない。この10枚前後のポケモンのどうぐ採用は安定性を著しく損ねる要因となる。
  • 最大HPが低い
    ロトムたちの最大HPが低いため、『ファントムダイブ』や【カースドボム】、【アドレナブレイン】で倒されやすい。コダックや勇気のおまもりでの対策必須。

まとめ

非ルールポケモンで2進化ポケモンexをワンパンできるのは優秀。特に、環境に多い草弱点のオーロンゲやリザードンに対して弱点を突けるのは評価ポイント。

しかし、弱点を突けない対面や、一度に複数枚のサイドを取得してくるデッキに対しては著しく不利であり、ドラパルトやサーナイトには手も足も出ない。デッキパワー自体も高いとは言えず、安定感にも欠けるため、弱点を突いて有利とされるマッチアップですら取りこぼす場面がある。すべてはポケモンのどうぐによるスロット圧迫が引き起こす手札事故が原因である。

総じて大会に持ち込んで勝ち切るのは厳しいと評価する。『ガジェットショー』の攻撃倍率が×30ではなく×40ならば、もう少し環境デッキとも戦えたかもしれない。

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