ロケット団の栄光の発売当日に行われたシティリーグでTOP4となったロケット団のポリゴンZデッキがSNSで話題。
序盤は「ロケット団のランス」でポリゴンを展開。中盤以降はポリゴンZを育成しつつ、トラッシュにロケット団サポートを送り込み、終盤に向けて『Rコマンド』のダメージラインを徐々に高めていく。最終的には17枚トラッシュ(340ダメージ)に到達して2進化ポケモンexのワンパンを狙いたい。
良い点
- 継戦能力の高さ
ポリゴン2の『Rコマンド』もポリゴンZと同じテキスト。毎回2進化のポリゴンZを用意する必要がなく、アタッカーが途切れにくい。ポリゴン2を積極的に攻撃に参加させることで「ふしぎなアメ」の不採用にできる理由を作れている。 - サポートの枚数が多い
20枚近くのサポートを採用しており、手札干渉を受けた場合でも即座にリカバリーが可能。 - 非ルールポケモン主体
非ルールのポケモンのみで構成されているため、サイドレースを有利に進めることができる。 - 中盤以降のダメージが高い
300ダメージ以上のダメージを出すことができるため、ドラパルトexやサーナイトexのワンパンを狙える。 - 山札の圧縮
中盤以降は必要のないサポートを特性【さいこうちく】や「パーフェクトミキサー」でトラッシュすることで山札の(※)圧縮ができる。圧縮を行うことで毎ターン必要なエネルギーカードや「夜のタンカ」にアクセスしやすくなる。
(※)その対戦中、既に使い道がないことが明白となったカードをトラッシュしておくことで、トップドローで必要なカードを引く確率を高めるプレイのこと。このようなプレイを「圧縮」と呼び、「パーフェクトミキサー」は最大5枚分の“ハズレカード”を山札から除外するカードとしても評価できる。
悪い点
- 準備のターンが必要
相手にプレッシャーを与えるほどのダメージを繰り出すには時間がかかる。相手にも等しく準備の時間を与えてしまうため、イージーウィンがない。(相手の初動の悪さに付け入り、そのままゲームを押し切ること。毎回しっかりと戦わなければならない。) - 「ロケット団のアテナ」のバリューを下げる
序盤に突き出したスボミーを倒されず無視されると、そのままゲームを通して「ロケット団のアテナ」のバリューを大きく損なう要因となる。「ロケット団のアテナ」がメインのドローソースである以上、非ロケット団のポケモンを採用することには慎重にならざるを得ない。(特に非ロケット団のポケモンでスタートしたら最悪。) - 「ロケット団のランス」への依存
「なかよしポフィン」等のボール系の採用が少ないため、盤面作りは「ロケット団のランス」に強く依存している。このカードを引けない場合、盤面構築が遅れる。 - 『ごっつぁんプリファイ』『げきりゅうポンプ』に弱い
序盤にダメージが出ないため、テツノカイナexのワザ『ごっつぁんプリファイ』やオーガポンいどのめんexのワザ『げきりゅうポンプ』に弱く、これらのポケモンをカウンターできない。バチュルバレットやテラスタルバレットのシェア率が気になる。 - 構築の自由度が低い
サポート20枚+エネルギー、レシーバー、ポリゴンZラインは固定枠。構築が定まってしまうと、前後の動きやトラッシュしたカードの内容から相手にハンドリーディングされやすい。
まとめ
非ルールポケモン主体の構築でありながら、2進化ポケモンexをワンパンできる高火力を備え、安定性も両立している稀有なデッキ。タケルライコexに対して明確に有利を取れる点も評価ポイント。ロケット団関連で組むならいま熱いデッキだと感じた。
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