こんにちは!ライターのほむほむなうです。
本記事では、先日のシティリーグで準優勝したサーナイトexのデッキについて解説していきます。
チャンピオンズリーグ2022愛知【エクストラ】 TOP4
サーナイトを選択した経緯
シティリーグシーズン1が開幕した初週のデッキ分布は以下の通りでした。

リザードンexが一番シェア率が高く、次いでロストギラティナが高くなっています。
最低でもこの2つのデッキに対して五分以上、そして先攻後攻問わず安定して勝ち切るデッキを探しました。
そこで候補に挙がったデッキはロストギラティナとサーナイトexの2つ。この2つのデッキの読みを更に進めていきます。
サーナイトのジラーチの優位性
例えばギラティナとサーナイト。
この2つのデッキが対戦してどちらが有利かを考えた時、レイジングサーフで登場したジラーチの影響でサーナイトの方が有利だと考えました。
ジラーチの特性「ステラヴェール」によって、自分のベンチポケモンはヤミラミの「ロストマイン」を受けなくなります。
これにより、ベンチの特性「リファイン」を持つキルリアが「ロストマイン」で倒されなくなりました。
キルリアがベンチに残り続けることで、サーナイトex側は「リファイン」により手札補充と山札圧縮を行うことができ、対戦を有利に進めることができると思ったからです。
サーナイトの不利デッキの少なさ
また、サーナイトexのデッキは環境上位に不利なデッキがパオジアンexしかなく、残りのデッキに対しては五分以上戦えました。
パオジアンはロストギラティナのシェア率の高さから数を減らしていると読みました。パオジアンデッキはロストギラティナの「頂への雪道」と「ナンジャモ」、「ツツジ」等の手札干渉を苦手としているからです。
以上のことから、シティリーグはサーナイトデッキを使うことに決めました。
デッキ構築

サーナイト3枚目の採用
特性「アルカナシャイン」を持つサーナイトを3枚採用したいと考えました。
理由は以下の2つです。
特性「ステラヴェール」を持つジラーチの登場により、クレセリアが使いづらくなった
これまでクレセリアのワザ「ムーンライトリバース」を使って、相手のHP100以下のポケモンを倒してサイドを取っていく戦い方が主でした。しかしジラーチの登場により相手のベンチポケモンに「ムーンライトリバース」が通らなくなります。
これにより倒されてもサイドが1枚しか取られないアタッカーはサーナイトのみとなってしまったため、サーナイトがバトル場で戦う回数が増えました。
サーナイトデッキはできる限りサイドが2枚取られないポケモンで攻撃を続けたいため、クレセリアがサイドを取れないならサーナイトでサイドを稼ぐしかないという結論にたどり着くこととなります。
クレセリアがサイドを取れなくなったので、サーナイトで攻撃しなければならない場面が増えた。クレセリアが活躍しにくい今ではサーナイトが3枚あったほうが使いやすいと考えた。
リザードンexの登場
リザードンexを一撃で倒すためには、サーナイトかザシアンVに超エネルギーを9枚付けるか、サーナイトに超エネルギー6枚とリバーサルエネルギーを付けて攻撃する2パターンがあります。
超エネルギーをトラッシュに十分落とせていない序盤は、ザシアンVに超エネルギー9枚付けて攻撃することは難しいため、展開の多くはサーナイトに超エネルギー6枚とリバーサルエネルギーを付けて攻撃することになります。
そのため早い段階でサーナイトを安定して準備できるように3枚採用したいと思いました。

またリザードンexのデッキにはスタジアム「ロストシティ」が採用されている場合がありました。
サーナイトが倒されてロストゾーンに送られてしまうと、サーナイトの枚数が足りなくなってしまうため3枚採用することにしました。
ザシアンVでは序盤からリザードンexを倒すことは難しかったため、リバーサルエネルギーで大ダメージを出しやすいアルカナシャインのサーナイトを増やした。
デッキの動かし方をミラージュステップ重点へ
キルリアの技「ミラージュステップ」からゲームを進めた方が最終的に多くのサーナイトを用意できるため、デッキを2ターン目のミラージュステップを意識したデッキ構築になるよう意識しました。
特にパオジアン戦ではできる限りのラルトスとキルリアをベンチに並べることで、かがやくゲッコウガの技「げっこうしゅりけん」を数的優位で受けきります。


ミラージュステップを使った方が最終的に用意できるサーナイトの数が多い。パオジアン戦の「キャンセルコロン」+「げっこうしゅりけん」は防御不可能であるため、少しでも勝機が残るよう物量で受け切ることを目指した。
ミュウ不採用へ
2ターン目の「ミラージュステップ」を目標とした場合、序盤にふしぎなしっぽのミュウを使うことが難しくなってしまったので不採用としました。
ミュウで対戦をスタートすることができなかったら、ワザ宣言とにげるコストに必要なエネルギーの数が間に合わないからです。


セイボリーの採用
環境上位デッキのほとんどがベンチを惜しみなく広げるデッキだったので採用しました。
更にそこから相手はベンチにジラーチを残すかどうかの選択もしなければならないので、今までのセイボリーより制限が一段階強力になりました。
当日のマッチアップ
予選
1. ロストギラティナ 6-2
2. サーナイトex 6-4
3. サーフゴーex 4-2
4. ミライドンex 6-3
5. パオジアンex 3-6
4勝1敗 予選5位通過
決勝トーナメント
1. ミュウVMAX 6-5
2. パオジアンex 5-3
3. パオジアンex 3-6
準優勝
結果的にシェア率が低いだろうと予想したパオジアンexのデッキに当たってしまい負けてしまいましたが、その他のデッキには勝つことができ、準優勝という結果に終われて良かったと思います。
今回使用したのは一般にバトルVIPパス無し型と呼ばれる、アルカナシャインを主体に攻める構築です。序盤の安定性が少し欠けるものの、その爆発力は上振れ最強と名高いパオジアンにも勝るとも劣らないものを感じました。
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