【考察】ロストギラティナ(黒炎の支配者環境)

ポケカコラム

こんにちは!ライターのほむほむなうです。

執筆者の主な実績

チャンピオンズリーグ2022愛知【エクストラ】 TOP4


チャンピオンズリーグ2024横浜には落選し参加はできないのですが、出場に向けてロスト型のギラティナを考察していたので、簡単にその結果を記録しておきます。

デッキ選択


チャンピオンズリーグに参加される方の目標はそれぞれだと思いますが、世界権利を獲得することを目標に考えると、Tier上位のデッキを握るもしくはTier上位のデッキに明確に有利が取れるデッキを握るのどちらかだと思っています。
今回考えたチャンピオンズリーグ2024横浜のTier表はこちら。

チャンピオンズリーグ2024横浜 Tier表


Tier上位のデッキには進化ポケモンを含んだデッキが多く、じゃんけんに勝った場合、先攻を選択するデッキがほとんどです。
チャンピオンズリーグの予選は9回戦、予選抜けのラインが7勝2敗以上なのに対して、4,5回はじゃんけんに負けて後攻を取ることになります。


先攻はもちろんのこと、後攻でも安定して勝ち切ることができるデッキを握りたい。
そう考えて、後攻ならキュワワーの特性「はなえらび」とサポート「アクロマの実験」でロストを溜めつつ、さらにギラティナVの技「アビスシーク」を打つか、ウッウの技「おとぼけスピット」で攻撃するかを選択出来て、後攻でも強い動きができるロスト型のギラティナを握ることに決めました。

  • 勝ち切るには高い勝率が必要なため、後攻でも有利に立ち回れるデッキ選択を考えた。

デッキ構築

デッキコード

水エネルギーは必要?

当デッキリストには水エネルギーを2枚採用しています。
ロストギラティナの構築には基本エネルギーを草と超の2種類だけにしている構築もあります。
この構築は、かがやくゲッコウガの技「げっこうしゅりけん」を使う機会が少なく、終盤まで水エネルギーの管理が難しいことに注目し、メインアタッカーであるギラティナVSTARとヤミラミが攻撃しやすいように草と超のエネルギーを増やすことでデッキの安定性を高めた構築です。


確かに「げっこうしゅりけん」を使う対戦は少ないですし、ギラティナVSTARの技「ロストインパクト」を打った際、水エネルギーをロストゾーンに送ることが多いです。
ただ、「げっこうしゅりけん」を打てる構築にしておくことで、プレイングの選択肢が広がります。

例えば、対サーナイト対面で相手のベンチにマナフィが出せず、サーナイト系統がキルリア2体のみの場合、「げっこうしゅりけん」でキルリア2体を気絶させると有利に立ち回ることができ、対白ルギア対面では相手のベンチのアーケオス2体に「げっこうしゅりけん」で90ダメージずつ与えておくことによって、次のターンヤミラミの技「ロストマイン」でアーケオス2体を同時に気絶させることができます。


このようにロストギラティナはプレイングの幅が広いのも一つの魅力だと思いますので、その幅を広げるためにも水エネルギーは採用した方が良いと感じました。

対白ルギア戦 「げっこうしゅりけん」で相手のアーケオスに90ダメージずつ与える
「ロストマイン」でアーケオス2体にダメカン6個ずつ置くことで2体同時気絶となる

先攻後攻、どっち?

黒炎の支配者の発売当初は先攻が強い”ミュウとルギアが著しく数を減らしていたため”、このデッキを使う時は必ず後攻を取るようにしました。

”ミュウとルギアがリザードンに弱いという共通認識が環境にあり、そして黒炎の支配者環境初めの2週間は右も左もリザードンと思えるほど、リザードンが人気を博していた”


理由としては2点あります。
1点目はギラティナVが4枚入っている分、初手でスタートする確率が高く、バトルVIPパスやネストボールでベンチにキュワワーを並べられたとしても、入れ替えることができずに先攻1ターン目にロストを1枚も溜められずに終了する可能性があること。


2点目は先攻2ターン目でやれることが少ないのではと感じたからです。
先攻1ターン目、キュワワーを2体展開した場合、キュワワーの特性「はなえらび」で溜めることができるロストゾーンの枚数は2枚。
先攻2ターン目、再度キュワワー2体で「はなえらび」をしてアクロマの実験を使うとロストゾーンの枚数が6枚になります。
ロストゾーンの枚数が6枚ではミラージュゲートを使うことができず、技を使うにしてもウッウの「おとぼけスピット」かギラティナVの「アビスシーク」を打つしかありません。

先攻2ターン目ではロストを7枚溜めることは難しく、先攻2ターン目の動きが芳しくないことが多かったです。この動きは勝ち切るためのデッキとしての条件を満たしていないように感じました。

環境読みも相手に先攻を渡しても問題ないデッキが多いと考えたので、私はこのデッキで後攻を選ぶようにしました。

先攻1ターン目 キュワワー2体のはなえらびでロストゾーンの枚数は2枚
先攻2ターン目 アクロマの実験を使用し、キュワワー2体のはなえらびでロストゾーンの枚数は6枚
ミラージュゲートが使用できないため、このターンの技は「アビスシーク」か「おとぼけスピット」のどちらかしか使えない

対戦成績


このデッキを使って8/26,27に行われたトレカフェス広島に参加してきました。
そこでの戦績が以下の通りです。

8/26 個人戦
1. ミュウVmax 6-4〇
2. サーナイトex 6-5〇
3. ミュウVmax 2-6×
4. サーナイトex 2-6×
5. ロストギラティナ 6-2〇
6. パオジアンex 1-6×
7. リザードンex 0-3×

3勝4敗 予選落ち

8/27 チーム戦
1. ミュウVmax 0-6×
2. ロストバレット 6-4〇
3. パオジアンex 6-0〇
4. パオジアンex 6-0〇
5. ロストギラティナ 6-5〇

4勝1敗 チームも4勝1敗で予選抜け

決勝トーナメント
1. ロストギラティナ 4-6×

チームも負けてベスト16


個人戦4戦目、サーナイト戦に関しては終盤ツツジorナンジャモを引けずに相手の手札に干渉ができなかったため、サイドを先行されたまま負けてしまいました。
サーナイト戦に関しては、相手にサイドを先行された場合、逆転の手段としてツツジorナンジャモで相手の手札を減らしつつ、頂への雪道を張ることでサーナイトexの特性「サイコエンブレイズ」を働かなくてして攻撃できないターンを作ることが必須となります。


サーナイトデッキは進化前のキルリアの特性「リファイン」とサーナイトの特性「アルカナシャイン」が優秀で、序盤から手札を増やして頂への雪道が貼られてもすぐに張り替えられるように別のスタジアムを手札に抱えている場合が多いため、終盤に手札干渉をせずに頂への雪道を張ったとしてもかなりの高確率で別のスタジアムに張替えされてしまいます。


実際この試合もこちらの貼った頂への雪道はすぐに別のスタジアムに張替えされてしまい、負けてしまいました。

改良後のデッキレシピ


トレカフェスの結果を踏まえてデッキレシピを変更しました。

デッキコード

IN
・ミカルゲ
・ネストボール


OUT
・ギラティナV
・ジェットエネルギー



対ミュウ戦において、このままではこちらに勝ち目が無いと判断したため、特性「しっこくのわざわい」で展開の要であるゲノセクトVの特性「フュージョンシステム」を使えなくすることができるミカルゲを入れることにしました。
また、ネストボールの枚数を増やすことにより1ターン目にミカルゲにアクセスしやすくなりました。

またデッキレシピ変更に伴い、じゃんけんに勝った場合先攻を選択することにしました。
理由としては、対ミュウ、白ルギア戦において相手に先攻を取られた際のディスアドバンテージが大きいこと。ギラティナVを3枚にしたことにより、後攻を取る理由の一つであった初手ギラティナVスタートの確率が若干下がったことが挙げられます。

環境に合わせてじゃんけんの先後の選び方すらも変えてしまうことができる。そんな大掛かりな変形を加えても一定のポテンシャルを発揮できるのはロストギラティナの良いところだと改めて感じました。

特定のメタカードについて

今回、変更後のデッキレシピにおいてミカルゲという特定のデッキに対する対策カードを投入しました。
黒炎の支配者発売以降、ロストギラティナのシェア率が上昇しました。

そのロストギラティナに有利が取れるミュウと白ルギアが徐々に増え始め、チャンピオンズリーグ2024横浜でも使用者が多いのではないかと予想したからです。
本来、こういう特定のデッキに対する対策カードはそのデッキ自体の安定性を落とすことに繋がるため、あまり入れない方が良いと感じます。
ただ、シェア率の多いデッキに勝つためにそのデッキの対策カードを入れなければいけないことがあり、このような環境の変化を読む力もチャンピオンズリーグを勝ち抜く上では必要な能力です。


本番、どんなデッキが勝ち上がり優勝するのか楽しみにしています。

ライター ほむほむなう

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